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【渡辺華奈のデートするならジムがいい 第17回】継続するための究極の秘策はマシン化すること

今回は読者の方からの質問に答えていきたいと思います。いただいた質問はこちら。

Q.ヨガ、ピラティス、ランニング……何をやっても長続きしません。継続するためのコツを教えてください。

 

継続のコツということですが……コツはありません! やると決めたことは、決めたことだから嫌でもやり続ける。それを1ヶ月くらい続けていると、自分の生活の中にルーティンで入ってくるので、ラクになるというか、普通のことになってくると思います。つまりルーティン化するということ。難しいですかね?

ダメなときの切り替えも大事だと思います。たとえば、今日はどうしても行きたくなと思うことがあったら、その日はスパッと休む。休もうって決めたなら引きずらない。あとから「やっぱり行けばよかったな」と考えると、余計に気持ちが滅入るので、休む日は休む。行かなかったからといって「自分はダメだ」と思うと、自分の中で自分がドンドンできない人になってしまって、続けられない人間だと思いこんでしまうと思うんです。だったら、そのことはスパッと忘れる。こういう切り替えは絶対に大事です。

筋トレでもランニングでもヨガやピラティスでも、それを始める人の目的は健康になりたいとか、キレイになりたいとか、そういうプラスのモチベーションだと思います。せっかくいいことをやろうと思っているのだから、やるのが嫌だと思うならやめてしまって、違うことを始めるのも全然ありだと思います。無理やり続けなきゃと思ってやっていると、ただただしんどいだけで逆にストレスになってしまいます。だから自分に合ったものを見つけることも大事ですよね。

自分は親が「一度決めたことはやり通せ」というタイプで、そういう教えて受けてきたので、やると決めたことはやり通してきました。新体操は練習に行くのが嫌なときもありましたが、それでも小学1年生から区切りの6年生まで嫌でも続けました。だからやると決めたことはやるのが、自分の中では当たり前なんです。

継続が苦手という人は、最初に決める目標が大きすぎるんじゃないかなという気もします。筋トレを始めたから「すごいムキムキになりたい」と思っていると、そんなにすぐにはムキムキになれないので、ダメだと思って挫折してしまうのではないでしょうか。他に気をつけてほしいのは、いきなりやすぎないことですね。週に1回くらいから始めて、できるようになったら楽しくなってくるので、そうしたら回数を増やしていけば嫌になることはないと思います。筋トレも筋肉がついてきたら楽しくなりますから。

いろいろ書いてきましたが、ちゃんとしたアドバイスになっているでしょうか? それでは最後に自分の究極の継続方法を皆さんにお伝えしましょう。それは“マシン化すること”です。感情には左右されずに、ただ決めたスケジュール通りに体を動かすマシンになることです(笑)。「今日はこれをやる日だからここに行く」、「この日とこの日はこれをやる日」……と、やることを決めたら、何も考えずに実行する。メニューも事前に決めていって、それをマシンとしてこなす。感情に左右されないのは最強です。

自分はアスリートの目線になってしまいますが、練習したくないなと思っても、そんな感情で動いていたら強くなんてなれません。たとえばトレーニング中にいつもだったら上がる重さが上がらないと「調子が悪いのかな」と思うこともあります。それすらも無駄なんですよね。練習で調子悪いからって「調子悪いな」と思ったところで良くなるわけではないし、悪い感情は意味がないので無になります。そのときできることを機械的にこなさないと格闘技は強くなれないので、そういう感情のコントロールを日頃から練習しているという感じです。格闘技は感情に左右されて熱くなったり、弱気になったりしたら勝てないですから。

マシン化することは、精神鍛錬というか、物事をロジカルに考える練習にもなると思うので、自分はすごくいいなと思っています。たとえば仕事でも何かミスをしたからと落ち込んでいても何も解決しないじゃないですか。大きくいうと、そういうところにもつながってくるのかなと思います。精神論みたいになっちゃいましたが、皆さんもマシン化に挑戦してみてください。

 

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渡辺華奈(わたなべ・かな)
1988年8月21日、東京都出身。7歳から柔道を始め、高校ではインターハイ2位、アジアジュニア優勝などの実績を残し、東海大進学後、1年時に全日本ジュニア優勝を飾る。卒業後、JR東日本へ入社し、オリンピックを目指して競技を続けた。2017年に同社を退社し、格闘家に転身。同年12月3日にデビューを勝利で飾ると29日にはRIZIN初参戦で実力者杉山しずかに勝利。MMAデビューから無敗の快進撃を続けている。所属はFIGHTER’S FLOW