最近よく見かけるスーパー大麦って何? 他にも注目の食材はある? 【桑原弘樹の栄養LOVE】




サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第98回は、スーパー大麦入りおにぎりがコンビニで販売されるなど、一般的な食材となってきたスーパー大麦や、その他の有能食材について。

■「ソルガムきび」も注目されている

小麦、ライ麦、燕麦(えんばく=グラノーラ)など、麦にもさまざまな種類がありますが、大麦はその中のひとつです。代表的な小麦と比較すると、小麦に含まれるグルテンがない一方で、デンプンが豊富なのが大麦の特徴です。

スーパー大麦は、この大麦をさらに品種改良してもともとの大麦の特徴を際立たせたもので、機能性大麦と言ってもいいかもしれません。その最大の特徴は、レジスタントスターチと呼ばれる難消化性デンプンが豊富に含まれるようになったことです。レジスタントスターチは消化されないデンプンのため、大腸の奥まで届けられて腸内細菌のエサとなり、短鎖脂肪酸をつくり出します。この短鎖脂肪酸が腸粘膜の健康を維持し、腸のバリア機能を高めてくれるのです。結果として、食後の血糖値の上昇抑制や血中のコレステロールの正常化、整腸機能が期待できます。最近注目されているアサイーやチアシードといった、スーパーフードの仲間と言ってもいいかもしれません。

他にも大麦以外では、ソルガムきびも注目の穀物です。ソルガムきびは紀元前より栽培されている南アフリカ原産のイネ科の穀物で、日本でも「たかきび」として使われてきました。鬼退治で有名な桃太郎がお腰につけたきび団子は、この「たかきび」だと言われていますから、桃太郎パワーの糖質と言えるかもしれません。紀元前からということで古来穀物と呼ばれていますが、歴史的にはアフリカから始まりインド、中国を経てアジアへと伝わってきました。

丈夫な穀物として有名で、少ない水で育つことができ、害虫にも強いために、農薬の使用が少なくて済むという品質的にも健康的な穀物です。ソルガムきびに含まれる糖質は、白米や玄米とほぼ同等量で大麦と同様にグルテンを含みませんので、グルテンフリーの食材としては非常に適しています。グルテンフリーの主役はお米かもしれませんが、お米以外の食材といった場合にスーパー大麦と並んだ有力な候補です。

また米アレルギーなどの人にとっては、貴重なグルテンフリーな素材となります。白米と比較した際に、圧倒的に豊富な栄養素が食物繊維です。これは食物繊維が豊富な玄米以上の含有率でもあり、腸内環境や便秘対策としても有効です。また吸収を緩やかにしてくれるという点から、減量時におけるウエイトコントロールという観点からもスーパー大麦と同様に期待したい素材とも言えます。


桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。