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コーヒーを飲むメリット、デメリットは?【桑原弘樹の栄養LOVE】

サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第117回は、コーヒーのメリットとデメリットについて。

■カフェインは疲労を感じさせない効果がある

コーヒーに含まれる成分で、誰もが最初に思いつくのはカフェインですね。カフェインは窒素原子を含む天然由来の有機化合物であるアルカロイドの一種です。疲労を感じさせるアデノシンの受容体とカフェインの相性がいいため、カフェインがアデノシンをブロックして疲労を感じさせない効果があります。そしてその結果、ノルアドレナリンなどの覚醒系の神経伝達物質が活発となるため、ホルモン感受性リパーゼが活性化します。これがカフェインの脂肪分解効果です。

他にも鎮痛効果もあり、風邪薬などに配合されたりもしています。逆にデメリットは過剰摂取によるさまざまな副作用です。軽微なものであれば頭痛や吐き気程度ですが、摂取量としては現実的ではありませんが、一度に5gほど飲むと死に至る可能性もあるほどです。大変お恥ずかしい話ですが、私も以前にカフェインの摂取量を間違えて大失敗をしたことがあります。3人で脚の合同トレをする際にカフェインの配合を間違えて(恐らく1gほど摂取)、摂取後しばらくして気分が悪くなり、蛍光灯の明かりも直視できなくなり、しばらく横になって休むという失態をさらけ出したのでした。

またカフェインは常用性があるので、感覚的には効きにくくなっていきます。山の中を眠らずに走り続けるトレイルランなどの競技では、カフェインの効果をしっかりと出すために競技までのしばらく期間はカフェイン断ちをする選手もいたりします。

コーヒーにはカフェイン以外にもクロロゲン酸というポリフェノールが含まれています。じつはカフェインよりもクロロゲン酸の方が豊富に含まれています。強い抗酸化の力があり、がんや糖尿病、動脈硬化などにも効果があるとされています(もちろん食品の範疇ですが)。また抗肥満などの効果もあるので、カフェインの効果と合わせてコーヒーにはダイエット効果が期待できると言われたりもします。もっとも、ただ飲むだけで痩せるというほどおいしい話ではありませんが。


桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。