誰もがハッピーになる筋肉コミュニケーション【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第179回】




VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか? 8月もまもなく終わりますが、まだまだ暑い日は続きそうですね。

 

さて、タレントの小島よしおさんのインタビューを3回にわたって掲載させていただきました。まだ読んでいない方はぜひチェックしてみてください。

1回目

2回目

3回目

 

実は小島さんのインタビューをするのは今年2度目。1度目は別媒体の取材で、テーマは勉強についてでした。早稲田大学教育学部卒の小島さんは「小島よしおのおっぱっぴー小学校」というYouTubeチャンネルも人気で、この取材のときも勉強についての楽しい話をしてくれました。小島さんは頭が良く、お話がとても上手な方です。

(C)佐藤まりえ

 

そして今回のVITUP!取材。取材対象は小島よしおさん。聞き手は佐久間一彦。取材場所は小島さんの稽古場。すべて同じ条件でありながら、テーマが「勉強」から「筋肉・トレーニング」に変わって、個人的には小島さんが、よりイキイキして話している印象を受けました。事実、取材後には「筋肉の話をできる人と喋るのは楽しいですね」と話し、その後もしばし筋肉やトレーニング、ジムについての雑談をしてしまいました。

 

筋トレをしていて良いことはたくさんあります。すでにいろいろなところで語られていることではありますが、週2~3回筋トレをしていると、すべての病気による死亡率を下げるというデータもあります。その理由としてはトレーニングによる血圧の低下、糖尿病リスクの軽減、グルコース代謝の改善などが挙げられます。また、現代病とも言える、うつ病にも効果があるという説もあります。

 

こうした病気云々は専門家ではないのでわからない部分も多々ありますが、筋トレは確実にコミュニケーションツールの一つになると思っています。実際、小島さんも“筋肉コミュニケーション”の素晴らしさを口にしています。

 

「筋トレをしていると自然と人との会話が増えますよね。やっぱり、『どうやって鍛えてるんですか?』『どうやったら痩せますか?』みたいに聞いてくれる方もいますし、それは筋トレをやっているからこそ生まれるコミュニケーションですよね」

 

筋トレをしていて筋肉が目立つ人が近くにいたら、「すごい筋肉ですね」と会話が始まります。一方、太ってお腹が出ている人がいても「すごいぜい肉ですね」と会話が始まることはありません。筋肉はポジティブな話題として会話のきっかけになるのです。太る方法は誰でも聞かなくても知っています。これに対して筋肉をつけたり、痩せたりする方法は、トレーニングに興味がなかったとしても、知っておきたい情報であるから、会話のきっかけになるのです。

 

小島さんの取材がそうであったように、筋トレをしている人同士なら、どんなトレーニングをしているかという情報交換は楽しいもの。インタビューにもあるように鳥取のトレーニング仙人の話は興味深く、そこで教わったという腹筋のやり方はさっそく試してみようと思いました。

 

コロナやらワクチンやらとネガティブな話が多くなりがちな昨今ですが、筋肉コミュニケーションでは絶対にネガティブな話にならないのもいいところ。いい情報しかお互いに話さないので嫌な気持ちになることがないのです。筋トレがうつ病に効果があるというのはこういう部分の影響もあるのかもしれません。

 

体だけでなく心にも好影響を与える筋肉コミュニケーション。心身の健康のため、皆さんも積極的に取り入れてみてください。

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。