「水の抜け具合がいつもよりよかった」
——世界ランカーとの対戦でしたが、試合は惜しくも判定3-0で敗れてしまいました。
「むちゃくちゃ悔しい、その一言ですね」
——SNSでは「最近1つの自分のスタイルができつつある中、ようやくわかってきた気がする」という言葉がありました。
「技術面にしてもそうですし、勝つに越したことはないんですけど今回負けてもっと落ちるかと思っていたんです。もちろん試合の日は悔しくて寝れなかったんですけど、逆にもっと強くなってみんなに前にもう一回現れたいという強い気持ちが湧いてきました。勝ったり負けたりでエリートの選手のようにはいかへんというのが自分らしくていいのかなと。変に勝って調子に乗って天狗になって、その鼻を折られてダメになるより、熱い気持ちを持ってみんなを倒しにいこうという気持ちになったので、そこはよかったと思います」
——今回は試合の2週間前から密着させてもらいましたが、試合当日のコンディションはいかがでしたか。
「初めてウォーターローディングを試したんですけど、自分としては正解だったと思います。どのみち計量前日は水抜きでしんどいんですけど、水の抜け具合がいつもよりよかったですし、計量後の体のキレもよかったです」
——実際、どのくらいの量を摂取していたんですか。
「自分の場合は前日の水抜きの時も水分は摂りますし、水抜きだからと言ってまったく水分や食事を摂らないわけではありません。今回もチューペットって言うんですか? 子どもが食べるような棒状のアイスも食べましたしね(笑)。で、肝心の水に関しては、結構な量を飲んでいました。計量1週間前の月曜日と火曜日が7リットル、水曜日が6リットル、木曜日が4リットル、金曜日が2リットルです。そして計量前日の土曜日が500ミリリットル。ただ500以外にも食事などに水分が含まれていますし、トータルでは1リットルくらい摂っていると思います。そんな感じでつねに体を水分で満たして、計量日が近づくと塩分濃度も薄めてということをやっていました」