長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)




 

親指を人差し指から離す際に働く主力筋。手首の橈屈にも作用する。

親指を外転させたとき、外転側に浮き上がる腱が長母指外転筋の腱。

短母指伸筋と並走するため視覚では分かりにくいが、触ると2本走行していることが分かる。

人差し指側に浮き上がるのは長母指伸筋の腱。手関節の親指側にある腱鞘(コンパートメント)と、その中を通る短母指伸筋腱と長母指外転筋が過度に擦れるとドケルバン病と呼ばれる腱鞘炎を発症する。

毎日スマートフォンを操作していると、親指を動かす筋肉に相当な負担をかけていることになる。

親指を握り込んだグーをつくり、そのまま拳を小指側に曲げて痛みが増強するようなことがあれば、使い過ぎの予兆である。

<起始>

・橈骨・尺骨中部の背側面

・前腕骨間膜の背側面

<停止>

・第1中手骨底

<支配神経>

・橈骨神経深枝の後骨間神経(C7~C8)

<主な働き>

・手関節の橈屈

・母指の外転

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