長母趾屈筋(ちょうぼしくっきん)




 

下腿後面の深層に位置し、筋腹はヒラメ筋に覆われる。

腓骨に始まり、くるぶしの前面を通りながら母趾の末節骨底で停止する。

母趾の屈曲、足関節の底屈、内反に関与し、スノーボードやサーフィンなどバランス感覚が要求されるスポーツに大きく貢献する。

後脛骨筋と同様にふくらはぎの奥から始まった筋肉が腱となって腱鞘を通る。

長母趾屈筋腱は内果の腱鞘の中で90度の方向転換をおこなうため、必要以上の負担がかかり炎症が起こることもある。

タオルを足の指で手繰り寄せる運動(タオルギャザー)などで、積極的にアプローチしたい筋肉だ。

<起始>

・腓骨後面下方2/3

・下腿骨間膜の下部

・筋間中隔

<停止>

・母趾の末節骨底

<支配神経>

・脛骨神経(S1~S2)

<主な働き>

・母趾IP関節の屈曲

・足関節の底屈、内反

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