中殿筋(ちゅうでんきん)




 

太ももを外側に振る際の主力筋。股関節の外転に大きく関与する。

また上半身が横に倒れないように支える役割も担っている。

中殿筋を中心とする股関節外転筋が弱化すると、歩行で足を地面に着くたびに骨盤が斜めに下がる『トレンデレンブルグ歩行』と呼ばれる現象を引き起こす。

骨盤の安定、歩行時の転倒防止など、日常生活の中で重要な役割を担っている。

大臀筋や中臀筋に硬さが見られると骨盤の後傾につながるため、しっかりとしたケアも重要である。

<起始>

・腸骨翼の殿筋面、腸骨稜外唇、殿筋腱膜

<停止>

・大腿骨大転子の外側面

<支配神経>

・上殿神経(L4~S1)

<主な働き>

・股関節の外転、内旋・屈曲(前部線維)、外旋・伸展(後部線維)

<主なトレーニング法>

・ヒップアブダクション

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