縫工筋(ほうこうきん)




 

薄筋、半腱様筋とともに鷲足を形成。上前腸骨棘から膝の内側に向けて斜めに走行する、人体の中で最も長い筋肉。

あぐらをかくときに使われる筋肉で、かつて縫工職人があぐらをかいて作業していたことが名前の由来となっている。

主に股関節の屈曲、外旋に作用するほか、二関節筋として膝関節の動きにもわずかに関与する。

上述のように、縫工筋は形も独特である。体を絞った時はかなり目立つ筋肉であり、逆に言えば体脂肪を低く保たないと縫工筋は体の表面には表れない。

ボディビルの場合、大腿部正面に縫工筋が太く浮き出ていれば、それだけで審査員や観客に猛烈なアピールができるため、コンディションがピークであることを示すことができる筋肉の一つである。

<起始>

・上前腸骨棘

<停止>

・腸脛粗面内側(鷲足形成)

<支配神経>

大腿神経の前枝(L2~L3)

<主な働き>

・股関節の屈曲、外旋、外転

・膝関節の屈曲、内旋

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