下後鋸筋(かこうきょきん)




 

深背筋の一番表層にあり、広背筋に覆われる扁平な筋肉。

胸椎、腰椎から起こり、下部の肋骨に停止。呼気の際に肋骨を引き下げ、胸郭を狭めることで呼吸を補助する働きを持つ。

上後鋸筋、下後鋸筋ともに呼吸運動の補助をするが、その力はそれほど大きくない。

上後鋸筋は胸腰筋膜より浅層にあるのに対し、下後鋸筋はその腱膜線維が直接、胸腰筋膜に強く癒合しており、この筋膜の緊張に関与している。

場所的に背筋と思われがちだが、支配神経が肋間神経ということからもわかるように背筋には属さない。

<起始>

・第11、もしくは第12胸椎~第3腰椎の棘突起

・胸腰筋膜

<停止>

・第9~第11、もしくは第12肋骨

<支配神経>

・肋間神経(T9~T12)

<主な働き>

・吸気時に第9~第12肋骨を内側下方に引く

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