【会見全文】武尊の“前向きな休養”宣言と、その理由




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 「勝ち続けていた時のどんな『おめでとう』よりもうれしかった」

SNSでも書いたんですけども、試合が終わった時に花道を帰る時に僕の中のイメージでは勝者と敗者がいて、敗者がスポットライトを浴びずに、勝者がスポットライトを浴びて、敗者は静かに帰るイメージだったんですけど、花道にたくさんファンの人が集まってきてくれて。僕の中では本当に応援してくれている人たちだったり、信じてくれる人たちだったり、皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

でも、あそこでファンの人たちに『ありがとう』っていう言葉をたくさんいただいて、なんかそれが本当に、その時のことは僕は本当に一生忘れないと思うんですけど、あの時もらった『ありがとう』という言葉が、今までこの10年勝ち続けてきたんですけど、その時のどんな『おめでとう』よりもうれしくて。

なんかそれをその時にもらった言葉だったり、その後もたくさんの人に『ありがとう』という言葉をもらえて、この10年間勝ち続けてきた中で僕が気づけなかったことだったり、知らなかった部分を知ることができました。勝って報われることはなかったんですけど、本当にたくさんの人にもらった『ありがとう』という言葉が、本当にどんな勝利よりも僕は報われたなっていうふうに思えました。

僕は本当に応援してくれている人たちだったり、あの時に『ありがとう』という言葉をくれた人たち、その後もSNSだったり実際にお会いしたりして、みんなにいただいた言葉っていうのを僕の中の大切な財産として、これからも生きていきたいなと思いました。

で、そうやって言ってもらったから僕も一つ決心することができて、正直試合に負けた時はくやしさもあったし、これで終わりだなっていう気持ちもあったし、だけどやっぱ心のどっかで絶対にやり返したいっていう気持ちもあったし。

◆1回、格闘家としての歩みをストップ