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通常体重からマイナス12㎏。所英男、激ヤセの真実(後編)




7月31日の『RIZIN.37』で注目を集めたのが、57㎏契約の試合に臨んだ所英男の“激ヤセ”だ。見た目だけで判断すれば減量失敗のようにも思えた。ところが試合内容、そして本人に話を聞く限りでは、減量は失敗どころか成功だったという。ここでは激ヤセ、ガリガリと形容された所の、9年ぶりのフライ級戦を振り返る。前編はこちら

「タンパク質が多めの決まったメニューを毎日食べ続けるというイメージ」

—水を大量に飲み始めてから一気に体重が落ちたとのことですが、ウォーターローディングの前段階の体重の推移は、どのような感じだったのでしょうか。

「7月は62~63㎏(体脂肪率12~13%)を3週間くらい繰り返していました。そして水抜き、計量を挟んで試合当日は62.1㎏だったので、計量後に約6㎏戻した感じですね」

—下ごしらえの部分ですが、さわりだけでもお話できる部分はありますか。

「KJさんから朝、昼、晩の食事のメニューが送られてきて、それを計量の前までずっと食べていました。食事内容とかグラム数などは企業秘密的なところもあると思うのでちょっと話せないんですけど、タンパク質が多めの決まったメニューを毎日食べ続けるというイメージです。61㎏(バンタム級)の時は野菜がいいのかなと思って鍋をよく食べていたんですけど、タンパク質をしっかり摂ることで体も変わりましたし、疲労が取れやすいというのを今回再認識しました」

—パワーなど、試合をする上で減量の影響はなかったですか。

「そこは大丈夫だったと思います。もともとパワーがないので、気にすることがないというのもありますけど(笑)。実際、デビューする前からずっと体を見てもらっている整体師の先輩に『フライ級に落としているのに今までで一番体つきがいいね。筋肉も落ちてないし』と言われました。そこまでウエイトとかをやっていたわけでもないので、食事で本当に変わるんだなと実感しました。身近でずっと見てくれている勝村(周一朗)さんや金原(正徳)さんに『ちょっと動きがよくなかったね』というのは言われましたけど、そこは減量の影響というよりも神龍選手が強かったからだと思います」

◆まだいける、まだがんばれる