頭部と頸部の境にある4つの筋肉の総称で、浅層の僧帽筋、肩甲挙筋、頭板状筋、頸板状筋などに覆われる。顔や頭の動きを細かく調整する際に働くことから、近年では肩こりやいわゆるスマホ首の原因筋として注目を集めている。
頭や目の動きに合わせて、つねに顔の角度や向きを微調整することからパソコン、スマートフォンに接する機会が多い人は、猫背や長時間同じ姿勢をとることで頸部の筋肉が過緊張を起こしていないか、つねに気を配りたい。
後頭下筋群が凝り固まると首や肩まわりだけではなく眼精疲労、頭痛などの要因にもなるだけに、過緊張を起こす前に意識的に緩めたい筋肉だ。
【上頭斜筋(じょうとうしゃきん)】
<起始>環椎(第1頸椎)横突起
<停止>後頭骨下項線
<支配神経>後頭下神経(第1頚神経の後枝)
<主な作用>頭部の後屈、回旋、側屈
【下頭斜筋(かとうしゃきん)】
<起始>軸椎(第2頸椎)棘突起
<停止>環椎(第1頸椎)横突起
<支配神経>後頭下神経(第1頚神経の後枝)
<主な作用>頭部の後屈、回旋、側屈
【小後頭直筋(しょうこうとうちょっきん)】
<起始>環椎(第1頸椎)後結節
<停止>後頭骨下項線
<支配神経>後頭下神経(第1頚神経の後枝)
<主な作用>頭部の後屈、回旋、側屈
【大後頭直筋(だいこうとうちょっきん)】
<起始>環椎(第1頸椎)横突起
<停止>後頭骨下項線
<支配神経>後頭下神経(第1頚神経の後枝)
<主な作用>頭部の後屈、回旋、側屈
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