骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)




バズーカ岡田監修『筋肉事典』

恥骨、尾骨、坐骨に付着する骨盤の底部を覆う筋肉で、浅層、中間層、深層に大きく分けられる。

直腸や膀胱、子宮などを支える。姿勢の安定や内臓の下垂を防ぐ他、排泄のコントロールにも関わるため尿漏れや頻尿などのトラブルを防ぐ意味でもケアが重要な筋肉だ。

その他でも横隔膜多裂筋などと強調し、腹圧を調整。男性では坐骨結節と坐骨枝に付着するため、陰茎脚を圧迫することにより勃起状態を持続させる役割も持つ。

【坐骨海綿体筋(ざこつかいめんたいきん)】
<起始>坐骨枝
<停止>陰茎脚(陰核脚)
<支配神経>陰部神経(S2~S4)
<主な作用>陰茎海綿体(陰核海綿体)に血液を送り込む

【球海綿体筋(きゅうかいめんたいきん)】
<起始>会陰腱中心
<停止>陰核(陰茎縫線)
<支配神経>陰部神経(S2~S4)
<主な作用>男性:勃起を補助。女性:膣口を締める

【深会陰横筋(しんえいんおうきん)】
<起始>坐骨枝、恥骨下枝
<停止>膣壁、尿道壁、会陰腱中心
<支配神経>陰部神経(S2~S4)
<主な作用>内臓の保持、尿道を閉鎖

【外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)】
<起始>会陰中心
<停止>肛門尾骨靭帯
<支配神経>下直腸神経,会陰神経
<主な作用>肛門を締める

【浅会陰横筋(せんえいんおうきん)】
<起始>恥骨下枝、坐骨枝
<停止>膣壁、尿道壁、会陰腱
<支配神経>陰部神経(S2~S4)
<主な作用>内臓の位置の保持、尿道の閉鎖

【肛門挙筋(こうもんきょきん)】
<起始>恥骨上枝、内閉鎖筋筋膜腱様弓
<停止>尾骨
<支配神経>陰部神経(S2~S4)
<主な作用>骨盤内臓を支える

【尿道括約筋(にょうどうかつやくきん)】
<起始>尿道の内側、外側
<停止>尿道の内側、外側
<支配神経>内尿道括約筋:骨盤神経、下腹神経。外尿道括約筋:陰部神経
<主な作用>尿道を締める

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