ぱんちゃん璃奈が涙の会見。「早すぎるの声は当たり前」5・6月の復帰戦に向け再始動




昨年12月に詐欺容疑で逮捕されていたキックボクサーのぱんちゃん璃奈選手が、本日都内で記者会見を行なった。会見にはKNOCK OUTプロデューサーの宮田充代表も同席し、謝罪とともに今後の活動について伝えた。

逮捕後、初めて公の場に立ったぱんちゃんは、「被害者の方、那須川天心選手、武尊選手、いつも応援してくださっているファンのみなさま、本当に申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます」と深々と謝罪。KNOCK OUT-BLACKにおいて、ミニマム級の王座を保持していたぱんちゃんだが、本人の意思で王座を返上するという。

「デビューの時からたくさん育てていただいた団体には愛着がありますが、今の立場で保有するのはおかしいと思ったので、団体に申し訳ないですしベルトは返上させていただきます。ファイターとして再出発するにはいろいろな意味で強くならないといけないと思います」とコメントし、涙をぬぐうシーンもあった。

試合に関しては、出場して問題ないと警察からの許可は降りたとのこと。宮田氏からは3月5日に代々木競技場第二体育館で行なわれる大会において、ぱんちゃんのエキシビションマッチを取り行なうことが発表された。順調に行けば、5、6月に復帰戦を見据えているとのことだ。

ぱんちゃんは「リングに立つのは早すぎるという声があるのは当たり前だと思います。ですが応援してくださる方がいるので、がんばらせていただきたいと思います」と力を込めた。

「謹慎期間を設けるべき」という声が上がっている中での復帰発表に、質疑応答では各メディアから多くの質問が飛んだ。

問いかけを受けたぱんちゃんは、「本当に私を見たくないという方がたくさんいらっしゃるのはわかっています。ただ、自分がしてしまったことから逃げるのではなくて一生反省しつつ、力を貸してくださった方や優しい言葉をかけてくださった方に感謝して、リングに上がって拳で魅せていける選手になりたいと思っています。今思うと、このようなことになる前に周囲に相談するべきだったと思います。その時は、相談できる人がいないと思ってしまいました。マイナスから這い上がるという気持ちで、リングに上がらせていただきたいと思っています」とコメント。

「どれだけ叩かれても仕方がないと思っています」と強い決意を表明すると、リングに立つ原動力についての問いかけもあった。その問いに対しては、「格闘技に助けてもらった人生なのに、格闘技を利用して私は悪いことをしてしまいました。悪いことをしてしまったぱんちゃん璃奈ではなくて、ファイターとしてのぱんちゃん璃奈で終えられるようにしたい。この先何年できるかわからないので、どれだけ叩かれても今しかできないことなので、その覚悟はあります」とコメント。そういったぱんちゃんの思いに対し、宮田氏も団体としてサポートしていく意向を表明した。

ファイトマネーについては「いただく資格はないと思っているので、全額寄付させていただきます」としたぱんちゃん。「応援して下さるファンや関係者のみなさまに少しでも恩返ししていきたいという気持ちでリングに立ちます」と決意を語った。