お尻はボディラインにおいて、ボリュームを生み出す最たるもの【コンテスト審査員が解説】




前回は日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)の辻本俊子専務理事から、ビキニフィットネスで評価される体について伺いました。今回は具体的な部位の重要性について伺いますが、女性の体づくりの中でも、頻繁に話題に上がるのがお尻のトレーニングではないでしょうか。そこで今回は、競技目線から見た尻トレの重要性について。

お尻はボディラインにおいて、ボリュームを生み出す最たるもの

お尻のトレーニングはすごく大事です。女性らしさを追求するにあたりS字のカーブラインというのがあると思います。しなやかな背中の曲線美と、ぷりっとした上向きなお尻で構成されたラインです。そのラインはお尻がフラットだとあまり魅力が感じられないので、お尻の形をつくるというのは重要になるでしょう。

S字ラインや砂時計ラインなど、女性らしい体をつくるには、細いだけではなく部位のボリュームが必要です。その最たるものがお尻ということですね。

とはいえ、ひとつの部位の発達よりも全体のバランスが重視されます。もちろん鍛えなくてもいい部位というのはないのですが、競技としてステージに立った時に最低限というと、ウエストが引き締まっていて、ヒップラインに丸みがあって、背面を向けば背中の筋肉が鍛えられているということになるでしょう。

 

ヒップ、ウエスト、背中ときたら、あとは脚ですね。脚も決してごつい脚がいいわけではなく、関節がしまったメリハリのある形が求められるので、筋肥大とはまた違ったトレーニングが必要になるでしょう。

男性選手の評価基準をお話した時にも出ましたが、お尻の筋肉は下半身の土台となるものです。一般女性がお尻を鍛えることは、洋服をキレイに着こなしたり、女性らしいシルエットをつくることもできるのでおすすめと言えます。

女子選手に多いのが、まずジムに入会したところから筋トレの魅力に目覚め、「体を美しく見せたい」と思った人がビキニなど、フィットネス系のカテゴリーに出場するようになるパターンです。逆に扱える重量を伸ばしたり、筋肉を大きくすることに魅力を見出す人は女子フィジークの門を叩くことが多いです。

選手も最初は普通のトレー二―だったりするので、みなさんも美ボディを目指す一環で、競技を身近なものに感じてもらえたらうれしいです。


辻本俊子(つじもと・としこ)

JBBF(公益社団法人 日本ボディビル・フィットネス連盟)にて専務理事、競技ルール委員会委員⾧、広報委員会委員長を務める。第1回東京クラス別ボディビル選手権46kg級優勝、第5回東京ボディビル選手権大会ミスの部優勝、社会人ボディビル選手権大会マッスルの部優勝、日本クラス別ボディビル選手権大会52kg級優勝、日本ボディビル選手権大会第10回女子の部優勝、ワールドゲームス(オランダハーグ)52kg級7位などの実績を持つ。

取材・文/森本雄大