5月21日（日）、滋賀県・大津市民会館にて開催されたBEST BODY JAPAN（BBJ/ベストボディジャパン）大津大会。本大会のマッスルモデル部門ミドルクラスで優勝をはたしたのが、鍼灸師、柔道整復師として活躍する中村哲也だ。
昨年はBEST BODY JAPANの日本大会を経験し、さらなる飛躍を目指す中村。一昨年のリベンジをはたす気持ちで大津大会のステージに立ったという。
「2年前に初めて出たコンテストが今回と同じ大津大会で、その時はベストボディ部門のミドルクラスで5位入賞でした。悔しかったですし、それだけ思い入れのある大会だったので、同じ舞台で優勝できたのはすごく嬉しかったです」
今大会では、実兄である中村友也もベストボディジャパン部門に出場し優勝。その兄こそが、中村をコンテストにのめり込ませたきっかけなのだという。
「もともとラグビーをしていて、卒業してからもジムで体を動かす程度ですがトレーニングをしていました。ただ、何か目標があったほうがいいなと思っていたところで兄から『そろそろBBJに出てみようよ』という感じで誘われて、出てみようと思いました」
今やコンテストに出場すれば、どちらかがサポートや応援に必ず行くというほど仲の良いふたり。しかし、学生時代は兄弟間でのコミュニケーションは少なかったようだ。
「昔はふたりとも負けず嫌いで、仲良く喋ったりということはほとんどなかったですね。ただ、お互いにボディメイクをし始めてからよく話すようになりました。仲良くなったのは5年前ぐらいじゃないですかね（笑）」
中村を向上させる要因は、ボディメイクがつないだ兄弟の絆だけではない。育児をしながら中村を支える妻、会場で応援してくれる娘と息子の存在も非常に大きい。
「去年まではコロナ渦で声援が規制されていたのですが、今回はステージまで『何番！』とか『パパがんばれ！』っていう声が聞こえてきて、やってやろうという気持ちになれました。去年の日本大会の前には手作りのメダルをくれたり、今回も終わった後にお花をもらいました。うれしかったですし、励みになります。そしてなにより、まだ小さい子どもを育てながら、大会に向けて減量などのサポートしてくれる妻には一番感謝しています」
選手としての次なる目標は６月25日（日）の大阪大会と、1年の締めくくりとなる日本大会で優勝すること。そして、鍼灸師・柔道整復師としても活動の幅を広げていきたいと熱く語った。
｢昨年の大阪大会は2位だったので、今回はなんとしても優勝を勝ち取りたいです。地元で優勝することが昔からの目標でもあるので、ここで弾みをつけて日本大会に挑めたらと思います。そして、来年には自分の鍼灸整骨院のお店を出す予定なので、トレーニングに取り組むお客様のケアやスタイルアップのサポートをより一層がんばっていければと思います｣
取材・文/中野皓太
写真/桂伸也
