「ダイエットを必死にやらざるを得ない状況に追い込まれました」【ミドルエイジの挑戦/キンタロー。#2】




「隙さえあれば寝ちゃうタイプです(笑)」

©️TAKAI ATSUSHI

——社交ダンスのイメージが強いですが、お子さんを出産する前は日頃から体を動かされていたのでしょうか。

「私は結構面倒くさがりなので、何かキッカケがないとやらないんです。たとえば番組で社交ダンスの企画が走っていたらやりますけど、走っていなかったら一切やりません。隙さえあれば寝ちゃうタイプなので(笑)」

——社交ダンスやネタも含めキレのある動きが印象的ですが、基本的にはストイックとは真逆の生活を送られているということですね。

「運動やエクササイズは習慣化すればしばらくは続くんですけど、何かちょっとでも嫌なことがあると止めたくなっちゃうんです。契約したジムのランニングマシンがすごく人気でそれを使っていたら『ここ、取っているんですけど』みたいな感じで言われちゃって、それだけで心が折れて通わなくなったこともありますし。2020年の出産後にも個人的にダイエットをしていたんですが、『世界情勢がこんな状態の時にダイエットなんかしていていいのだろうか』という変なこじつけをして止めちゃいました(笑)」

——多くの人が言い訳をつくりがちですよね。

「ダイエットって、どうしても逃げ道をつくってしまいますね。しかも子育てが忙しいというのは、もっともらしい理由じゃないですか。それで一旦途絶えると、増えていたらショックなので体重計に乗るのが怖くなっちゃいます」

——大会に臨むにあたって、どのようなメニューを組まれていたのでしょうか。

「嶋田慶太さん(2022年「男子日本ボディビル選手権」2位)の筋トレを週に2回。あとは効果的な有酸素運動や食事改善のアドバイスを丁寧に指導していただきました。基本的なことなんですけど有酸素運動は毎日で時間は20分以上、そしてポイントはランニングではなく早歩きだったということですね。嶋田先生によれば、筋肉よりも脂肪のほうが燃焼するまでに時間がかかるそうです。突発的な運動の場合は筋肉をエネルギーとして使ってしまうので、脂肪にアプローチするために早歩きを推奨してもらいました」

◆社交ダンスも再開