「筋肉ゼロ、ガリガリ」運動から離れた青春時代。もらったダンベルで人生一変




SUMMER STYLE AWARD「大阪予選&ROOKIE CHALLENGE CUP(7月2日開催)」が大阪・メイシアターにて行なわれ、肉体美を磨いた男女が関西の地に集結した。“夏が一番似合う男女”を決めるサマスタにおいて、全体的な筋肉量とそのバランスが評価基準となるPHYSIQUE(フィジーク)部門は花形のひとつ。そんな部門にサマスタ初挑戦ながら挑み、いきなりの2位に輝いたのが斉藤隆一、28歳だ。

【フォト】ガリガリ体型から変身。筋トレにハマった斉藤のマッスルボディ

友人に誘われての初出場ながら「優勝しか頭になかった」と自信満々だった彼。これはすでに、他団体のコンテストに出場したことがある経験に裏打ちされた発言でもある。

部活は中学のテニス部までと話すように、彼はアスリートとして青春時代を過ごしたわけではなかった。高校時代は草サッカーに興じ、大学時代はスポーツとは縁のない生活。その体は「ガリガリ」だったという。

そんな中で筋トレに目覚めたきっかけは、4年前に偶然もらったダンベルだった。それを使って何の気なしに体を動かしているうちに、「筋肉ゼロ」だった体が変化していくのを実感。トレーニングが楽しくなっていったのだ。そこからは久々に会う友人たちが決まったように驚くのが快感になり、独学でトレーナーの資格も取得。いつのまにか会社員とパーソナルジム経営の二足の草鞋を履くようになっていた。

ウェイトトレーニングは週6日、2時間ほどみっちり行なっている。頻度としては多い部類に入るが、部位ごとに分けて鍛えているため、回復の妨げにはならないという。

「もちろん休みたいときは休みますよ。減量中はアルコール厳禁ですけど、そうでない時は飲みにも行きます。とはいえ飲みに行くと言っても、せいぜい週1回なのでトレーニングの妨げにはなりません」

バックポーズも堂々と披露

斉藤の1年は増量モードと減量モードの繰り返しだ。増量期は食事制限はナシ。好きなものを食べるが、コンテストの4か月前から減量期に入れば、1日2200kcalを上限とした食事制限を行なう。

「制限と言っても、一般の人にとっては多いくらいの量だと思います。食材を制限しつつ、炭水化物とタンパク質はしっかりとって、脂質を抑えるのが基本ですね。減量中の外食は基本NGで、行っても寿司とかになります。増量の期間は気にせず食べますけど、ジャンクフードとかは食べたいと思わないです。有酸素運動も日々に取り入れつつ、体をつくることを意識しています」

そうした努力を重ね、自信満々で叩いたサマスタの門だが決して甘くはなかった。ライバルたちとしのぎを削っている間は気付かなかったが、試合後のフィードバックであらためて動画を見せられながら敗因を指摘されると、その差を感じずにはいられない。

「腹筋の溝が消えかかっているとアドバイスをいただきました。1位と比べて筋肉の大きさは負けていなかったと思いますが、絞りの面や腹筋の見え方などは少し負けていたかなと思いますね」

サマスタには今後も参戦予定。増量モードはまだ当分お預けのようだ。

「最終的に『これ!』という目標はまだ決めていないですけど、今はいろんな大会で実績を残せるようにがんばりたいと思います」

【フォト】会社員×トレーナーの二刀流戦士。斉藤が見せたステージショット