医者に「学会で報告だ」と言わしめた“67歳の人工関節ビルダー”




自衛隊員・防衛大学生の肉体美No.1を決める「自衛隊プレミアムボディ」が、8/26(土)に千葉・ホテルスプリングス幕張にて開催される。2017年に産声を上げ、7回目の開催となる本大会。日頃の訓練でたくましいボディを育んできた者から、退官してもなお体づくりを続ける者まで目白押し。ここではそんな一大イベントに出場を決めている隊員たちのインタビューをお届けする。今回は現在67歳にして、防衛省OBで現役ボディビルダーとして活躍する風間敏明さん。

【フォト】自衛隊のレジェンド・風間さんのトレ後に潜入

筋トレをやめたら歩けなくなると思う

――風間さんは防衛省を2011年で退官され、その後はボディビルダーとして活躍。昨年から「自衛隊OBクラス」が新設されたことで、「自衛隊プレミアムボディ」に初出場されました。

出場できる場をつくっていただき、ありがたいです。私が退官した頃は、今は人気のフィジークが始まったばかりでマスターズもなく、ボディビルしか選択肢がないような状況でした。それまでも自衛隊として訓練で鍛えてはいましたが、ボディビルのトレーニングというのは部位別に鍛えるなど、おもしろいですよね。

――この歳になってもボディビルを続けているモチベーションはどこにあるのでしょうか?

じつは、私は事故によって右半分の大腿骨がなく、骨盤も一部欠損しており人工股関節なんです。そのため、しゃがむことも体をひねることもできません。脚トレそしてポージングにも大きな制約を受けてしまいますが、今できることを全力でやっています。

――事故から健康的な体になることができたのも、筋トレが関係しているのでしょうか。

はい。当初はずっと車いすだったのですが、リハビリとして筋トレをやってくださいと主治医から言われたんです。筋トレを続けていると、だんだん体が丈夫になってきて車いすもコルセットも必要なくなった。筋肉が私のコルセットです(笑)。なので、筋トレをやめたら歩けなくなると思います。逆に言えば、筋トレをしていれば健康でいられる、だから続けているんです。

2022年の自衛隊プレミアムボディでも逞しい姿を披露した

――驚異的な回復力を見せたわけですね。

医者からは、「ここまで回復する人は初めてです。学会で報告しなくては!」と言われましたよ(笑)。とにかく自分の脚で歩きたい。車いすも杖も嫌だ! そんな思いで筋トレを続けています。

――ボディビルにおいては、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の大会やマッスルゲートに近年は出場されていますね。

はい。ステージに立って自分を表現できる場があるというのは素晴らしいことですよね。私はどの大会にも出場させてもらえるだけで感謝しています。人工関節の人間でも健常の人と変わらないボディメイクができる、同じ境遇の人もやればここまでできると示せればと思っています。ステージでの私のライバルは昨日の私自身ですから、今後も日々鍛錬を積んでいきます。

マッスルゲートのステージでの一枚

――お話を伺っていて、今年はどんなボディを見せてくれるのか楽しみになってきました。

今年は8月にJBBFの静岡県選手権と東海選手権に出場し、その勢いで8/26(土)の「自衛隊プレミアムボディ」に臨みます。テーマは、絞り重視! 今からあと5kg落として大会に臨みますよ! 絞り過ぎって言われるくらいにね。

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