400人に1人の女王・藤井マリーが語る、「見られる仕事」への思いとカラダへのこだわり




もらった写真を見て、泣いてしまうこともあった

KURUMI それはファンの方々にとって絶対うれしいですよね。もう最初から、写真を撮られるということには抵抗がなく、お好きだったんですか?

藤井 いえ、最初は抵抗があって……。それこそ、事務所に入って最初の仕事がレースクイーンだったんですけど、オーディションに受かった2日後くらいにはサーキットに立っていたんです。

KURUMI そんなに速いのはマリーさんだからじゃないですか?

藤井 もともとレースクイーンをやっていた子がケガしてしまったので、私が代理で入ることになったんです。そこからずっと続けているパターンなので、イレギュラーなケースですね。初めての仕事の前にレースクイーンのことは調べていたんですけど、カメラさんたちのことは調べてなかったんですよ。だから、サーキットに立ったらワーって人がいて「えー!」って(笑)。今思うとすごくびっくりな光景だったんですけど。

KURUMI それが今では、ポージングの角度を全部研究して……。成長がすごいです。

藤井 ありがとうございます。でも最初はすごい不安でしたし、今もあんまり自分に自信があるかというと、あんまりないんですね。それはデビューの時から変わらないんですけど、当時はとくに体型もメイクの仕方とかも、今思うと本当によく立てたなってレベルでした。それこそひどい時は毎戦、もらった写真を見て泣いちゃうこととかありました。自分の姿が醜く見えて。そういう時期もありましたけど、乗り越えて今に至る感じです。自信はずっとないですし、今とくに不安はないですけど、当時は不安でしたね。

KURUMI お仕事を重ねるうちにだんだん……ということですね。努力ですよね。ちなみに、レースクイーン・オブ・ザ・イヤーの審査基準というのはどういったものなのでしょうか?

藤井 明確にはわからないんです。でも、レースクイーン・オブ・ザ・イヤーとは別でレースクイーン大賞っていうのもあるんですよ。レースクイーン大賞は総選挙みたいな感じで、ファンのみなさんの投票で決まるものです。一方でオブ・ザ・イヤーっていうのは、実行委員会の方々が決めるものになっています。

今まで受賞された方を見ると、吉岡美穂さんとか菜々緒さん、林ゆめさんだったり、テレビやメディアで活躍されている方が多いので、レースクイーンという枠にとらわれずに、いろいろなメディアで活動を期待される人が選ばれる傾向があるのかなと思います。

KURUMI なるほど! 年間でというと、2024年になるとまた審査が始まって、年間で1人のレースクイーンが選ばれるということですね。

藤井 そういった形になります。一番目指していた称号がレースクイーン・オブ・ザ・イヤーだったので、受賞できた時は本当にうれしかったですね。

KURUMI すごいですね。藤井さんの体型を見ても、仕事に対する努力が伺えます。ウエストのこの流れとかも、もうなぞりたいです(笑)。やっぱりお腹を重点的にやったり、目標やトレーニングメニューを決めているのですか。

藤井 お腹は一切何もやってないんですよ、腰回りとかも。

KURUMI 本当ですか?

藤井 はい。コルセットとかもつけたことがなくて、トレーニングジムに行った時は全身くまなく、まんべんなく鍛えることを心がけています。部分的にというのはあんまりやってないですね。私はお父さんがパキスタンの人なので、骨格バンザイの部分がちょっとあるのかもしれないです。

KURUMI それがあって、さらにご自身の努力があってということだと思います。串揚げ食べてたらこうならないですもん。

藤井 ありがとうございます。でもたしかに、「ちょっとここに肉ついてきたな」とか気になるところがあったら、すぐジムに行って鍛えたりしていますね。

◆400人にひとりの女王のトレーニング事情