フルコンタクト空手界の最強外国人が来襲
ところが昨年9月にポーランドで行なわれた第7回世界ウエイト制大会(階級別の世界大会)では、日本人選手が8階級中5階級を制したものの「男子重量級」「男子軽重量級」「女子重量級」の王座が海外に流出。世界大会の前年ということを考えれば、男女ともに重量級を落としたという事実は重い。
今大会にも世界ウエイト制大会重量級王者のエヴェンタス・グザウスカスをはじめ、前回大会準優勝のマシエ・マズール、全ヨーロッパ大会でV22を達成したヴァレリー・ディミトロフなど、過去最強とも目される外国人選手がズラリと名を連ねている。約半世紀にわたり守り続けてきた伝統が、48年目にして潰える可能性も十分あると言えるだろう。
王座流出というかつてない危機に直面する中、チームJAPANのエースとして大会に臨むのが名門・東京城南川崎支部の入来建武である。世界大会は準優勝が最高位であるとはいえ、直近の全日本大会(無差別級)では3連覇を達成。主将として代表選手をとりまとめるだけではなく、48年間守り抜いてきた伝統を継承する最右翼として大きな注目を集めている。