【男子3位決定戦】
アントン・ジマレフとエドガー・セシンスキーが3位入賞をかけて激突。ノーダメージの状態なら接戦も予想される一戦だが、すでに6戦を消化していることもあり試合は49秒で終了。右下段廻し蹴りで合わせ一本を奪ったセシンスキーが、堂々の3位入賞を決めた。
【男子決勝戦】
ファイナル進出を決めたのは、入来建武とヴァレリー・ディミトロフ。両者は4年前の第12回大会でも対戦(五回戦)しており、その時はヴァレリーが延長3-0で入来を下している。
試合は距離を詰めた状態で、ヴァレリーの下突きと入来の下段廻し蹴りが交錯する展開に。明確な差は見られなかったものの、入来は左に回りながら手応えを感じたという左の下段を連打していく。ヴァレリーも徹底抗戦を試みたが、入来はそれでも下段を連発。結果、副審3名が入来を支持し、本戦3-0で渇望していた世界タイトルを獲得した。
男子主将として王座死守を宣言していた入来は、「4年前に負けてからこの世界大会で優勝するということを目標に掲げてやってきました。この夢の舞台で3回目にして優勝することができて、すごくうれしいです」とコメント。戦前は王座流出の危機が叫ばれていたが、終わってみれば日本選手団が組手・型ともに男女ダブル優勝という快挙を成し遂げた。