磨き上げられた健康美を競うBEST BODY JAPAN(ベストボディジャパン/BBJ)。各地方大会で結果を残した選手たちが集う日本大会(11月19日開催)において、齊藤拓也がベストボディ・ジャパン部門の総合グランプリを獲得した。表彰式で名前が呼ばれると大粒の涙を流した齊藤。客席から彼に贈られた惜しみない声援が、その人望を物語っているように思えた。
【フォト】富山発のスタイリッシュボディ、齊藤が見せたステージショット
「もううれしいというか感謝しかないです。関わってくれたすべての人に感謝しています。今まで大会に出続けてきて、やっと報われたなという思いです」
例年は複数の地方予選に出場して経験を積んできたが、今年は子どもが産まれたばかりということもあり地元の富山大会のみに出場を限定。家族の協力もありチャレンジを完遂すると、大目標である日本大会の舞台で結果を残すことができた。
齊藤がベストボディジャパンに挑戦するようになったのは2017年のこと、そこから地元である富山大会で実績を重ねて今に至る形だ。そんな彼の筋トレのルーツは少々訳ありだった。
「以前にちょっと精神を病んだ時期があって、その時に友達に紹介してもらった筋トレで心を持ち直したんですよね。そこからが始まりで、その中でトレーニングを楽しんでいくうちにコンテストに出会って、それがベストボディジャパンだったんです」
目標を見つけたことで日々に活力も生まれた。当時を回想すると「失われていた情熱が蘇ってきました」と言葉に力がこもる。懸命にトレーニングに励み、ついに日本のトップにまで昇りつめることができた齊藤だが、これはまだ序章に過ぎない。ここからさらに一段ギアを上げ、自らの肉体を磨き続ける。
「次は目指される立場になるわけなので、追われるほど燃えるんですよ。次は日本大会2連覇を狙っているので、またチャレンジしようかなと思っています。みなさんの目標になれたらいいなと思いますね」
自らを奮い立たせてくれた筋トレへの愛とともに、齊藤はこれからもベストボディを追求していく。