【SBC】52歳でビキニ日本一のマッスルガール「全てを楽しみながらやる。結局は、そこだと思いますよ」




仕上がったボディでもなく、ポージングでもない。田中香織が輝きを放ち続け、そして成長を続けられる原動力は「ステージを楽しむ」にあり。幾度となくその言葉を聞いてきたが、2023年のSuper Body Contest(SBC)決勝大会でのその姿は、彼女の信念が詰め込まれたまさに集大成と言っていいものであった。

【フォト】香織らしさ全開!短い詰め込んだ渾身のフリーポーズ

昨年の決勝大会でも、筋量が求められるSBC部門の年齢別クラス優勝を達成していた田中。細身でスタイリッシュな体が評価されるTREND部門もSBCにはあり、彼女もこれまでTREND部門でも出場してきたが、10月の愛知大会で優勝した際に「もう、TREND部門の体ではないのかな」と話していた。

そのため、このFINALではSBC部門一本でいくのかと思いきや、結局ダブルエントリー。その理由は、「フリーポーズを2回やりたかったんですよ」という彼女らしいものであった。

「もともと体の特徴としては細身なので、ポージングを変えればそっちの見せ方ができると思っていて。Vシェイプを出してしまうとSBCっぽくなってしまうので、出さないように優しくポージングするとTREND部門。胸を張ったり大きく見せればSBC部門。愛知大会からの2か月でも、ひねりが甘かったサイドポーズを改善したり、胸椎や股関節の柔軟性を高めてしなやかに見せれるようにしたりして、50代でも毎日が学び、日々成長ですよ」

フリーポーズはわずか10秒間。だが、そこに全身全霊の自分らしさを注ぐのが田中香織だ。この日は結果としてSBC部門での総合優勝に加え、3年連続となるベストパフォーマンス賞も受賞した。

「時間が長くないので、基本的なことをやろうと思っていたんですよ。でも、SBCヘッドコーチの木下(智愛)さんから、『いつもの、やらないの?』って言われて。ガッツポーズというか、“ムキムキポーズ”って私は呼んでいるんですけど、やっぱりやろうと。基本に忠実に、されど香織らしさを10秒以内に詰め込んで。人と違うことをやりたい性なので、自分らしくインパクトの強いものをやりました。でも逆に、TREND部門でそれをやるのは違うな~って思ったので、そっちではセクシーっぽく締めてみたり(笑)」

体づくりとポージングというボディコンテストの基本的な部分を貫きながらも、エンターテインメント性も重視しているSBCの申し子。50というのも一つの数字でしかない、彼女はそれをこれからも証明し続けていくはずだ。

「最初にコンテストに出たときに、まさか50代で日本一なんて思ってもいなかったですよ。でも、やればやるほど、だんだんと欲が出てきて『いける!』としか考えられなくなりました。この数年で、体やポージングはもちろん、食事も、肌の質感も、メンタルも、たくさん学び、進化してきました。今年も私はスッ転んで大怪我したり、おかしなことをしょっちゅうやらかしますけど、本当に達成したいと夢を高く持っていれば、年齢なんてただの数字ですよ(笑)」

最後にふと漏らした言葉に、彼女の全てが詰め込まれていた。

「全てを楽しみながらやる。結局は、そこだと思いますよ」

さらなる輝きを放つ田中香織の姿を、再びステージで見れる日を楽しみにしたい。

▶次ページ:田中香織のアザーステージフォト&ムービー