“夏が一番似合う男女を決める”をテーマに全国各地で大会が開催されているSUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)。今年は初開催となる京都、沖縄予選などをはじめ、女性限定カテゴリーとなる『大奥』の開催など盛り上がりを見せた。
【フォト集】極上の2023プロ決戦。最高峰の舞台で輝いたトップ選手たち
各地で行なわれる予選大会はもちろん、ビギナー向けのROOKIE CHALLENGE CUPや新人類、団体公認のプロ選手が集うプロ戦など舞台は細分化されており、初級~上級者まで気兼ねなくエントリ―できることも特徴だ。
各大会を味わうだけでなく、ルーキーカップで金の卵が現われ、予選で育ち、プロで華々しく活躍するというサクセスストーリーが見られるのも魅力と言えるだろう。その過程では選手たちの絆も形成される。
それが色濃く見えたのが、1年の集大成であるFINALおよびJAPAN PRO GRAND PRIX(12/9~12/10開催)に出場した、サマスタプロの千原由理奈と前川紗希のステージではないだろうか。
ふたりは本来、モノキニ着用のBEAUTY FITNESS MODELを主戦場とする選手。しかし、今年は2人そろってBIKINI MODELへの挑戦を敢行していた。話を聞くと前川がチャレンジとしてビキニ着用部門に参戦したことに勇気をもらい、千原も未知のフィールドに挑むことを決めたそうだ。
お互いにBIKINI MODEL部門での優勝はならなかったが、BEAUTY FITNESS MODEL部門Tallクラスでは2人で優勝を争う熱い展開に。審査の最後には2人で抱き合い健闘を称えると、その姿に会場からは惜しみない声援が贈られた。
その他にもSPORTS MODEL部門のオーバーオール優勝を争った鶴巻孝浩、岡崎峰幸、奥村秀と言った男子トップ選手や、BIKINI(BETTY)部門で激突した6連覇中の絶対女王・射手矢味香と山田りほなど、選手間で良きライバル関係が築かれ、その切磋琢磨が大会のレベルを底上げしている。
晴れ舞台を彩る演出も見逃せない。JAPAN PRO GRAND PRIXでは冒頭にスペシャルムービーを上映、各選手のフリーポーズ入場時にも一人ひとりの映像がバックに流れるなどの演出が施された。華々しい演出と観客の熱気、選手たちの気迫が融合した2日間は過去最高級の盛り上がりを見せ、1年の集大成を忘れがたい時間に昇華させた。
10月には同団体の代表である金子賢氏が、1950年にイギリスで誕生したボディビル団体『NABBA(National Amateur Bodybuilders Association)』の日本支部である『NABBA JAPAN』の代表に就任。2024年はSSAとNABBAの連携も思案中とのことだ。勢いに乗るサマスタが来年はどのようなシーズンを見せてくれるのだろうか。その行方に期待が高まる。
◆大会の結果はこちら(FINAL、JAPAN PRO GRAND PRIX)