なぜマッチョたちは“あのタンクトップ”を着るのか? 筋トレ愛好者があこがれる超ロングセラー商品に隠された秘密




鍛えた体でタンクトップを着こなす。そんな姿はトレーニー男子のあこがれでもあるでしょう。そんな中で根強い人気を誇っているのが、ゴールドジムのタンクトップです。

胸元がざっくり空き、ミニマムな布面積で構成されたフォルム。大胸筋の一部や肩が見えるタンクトップを身にまとえば、否が応でも筋肉が映えます。

この“筋トレガチ勢”が愛用している印象のタンクトップは、長きにわたり愛されるロングセラー商品。とくに、少々強面なマッチョが描かれた『Yバックジョータンク(ターミネーター)』は鉄板アイテムです。

見た目やブランド力はもちろんのこと、それほどまでにトレーニーたちを魅了する理由はどこにあるのでしょうか。今回取材した『フィットネスショップ』水道橋店の坂詰航平さんは、トレーニー目線を考え抜いたアイテムだと言います。

「必ずしも自身の筋肉をアピールするという目的ではなく、脇から背中にかけて大きく空いているので、トレーニング中に関節が動かしやすいんです。サイドレイズやラットプルダウンなど、肩まわりや背中のトレーニングをする時にも快適です。また、上半身の筋肉の動きを見たい時も肩甲骨の動きを確認しやすいというメリットがあります」

ボディビル界のレジェンドである田代誠さん、鈴木雅さんなども愛用しているYバックタンク。細かい筋肉の動きにもこだわるトレーニーにとって“痒いところに手が届く”ウェアだと言えるでしょう。

鈴木雅さん

「ジムで『肩甲骨の動きを確認したい』と思っても、流石に服を脱いで裸になるわけにはいかないですよね。このタンクトップはトレーニングのやりやすさと動作確認を両立できるのが魅力だと思います。私自身もトレーニングをしていますが、筋トレの各シーンを計算し尽くしている設計だなと感じます」

「ちなみに一番人気のカラーは黒です」と坂詰さん。他にもホワイト、レッド、グレーなどのカラーバリエーションがある他、季節ごとにリリースされる限定モデルも人気とのことです。

Yバックジョータンクの赤と限定品のリンガータンクトップ

今後ジムでこのタンクトップを見かけた際は、「あの人はストレスフリーな筋トレができているんだな」と思うようにしましょう。筋トレ愛好者御用達のタンクトップが人気な背景には、ブランド力だけではない“トレーニーへの愛”がありました。

取材・文/森本雄大
企画協力/フィットネスショップ水道橋店
写真/保高幸子(ほたか・さちこ)