“夏が一番似合う男性、女性を決める”をテーマに、各地でトレーニーたちによる熱戦が繰り広げられているSUMMER STYLE AWARD(サマスタ/SSA)。昨シーズンの集大成である決勝大会(12/9~10開催)は過去最高級の盛り上がりを見せ、団体の歴史に残る大会となった。そんな激戦の昨シーズンの振り返りを代表の金子賢さんに聞いた。
【フォト】極上の2023プロ決戦。最高峰の舞台で輝いたトップ選手たち
どうすれば選手が輝けるかを考えている
――昨年の決勝大会(FINAL=アマチュア対象/JAPAN PRO GRAND PRIX=プロ対象)では、会場であるTFTホール(東京都江東区)が満員になる盛り上がりを見せました。
「ありがとうございます。2日間とも満員でしたし、選手のエントリーも過去最高だったので、本当にありがたいなと思っています」
――ステージでは個々の紹介映像が用意されていたり、ライティングに音響など、各選手を輝かせる演出がすごいなという印象です。
「その部分はかなりこだわっていて、とくに決勝は見てくれた方に『あの舞台に自分も立ちたい』と思ってもらうことが一番の願いです。あこがれを抱くようなステージでないと選手のモチベーションが上がりませんし、後進の選手も育っていかないと思うので、1年のトリは本当に正念場だと思って取り組んでいますね」
――2023年を振り返って、シーズン通しての盛り上がりとしてはいかがでしたか。
「多くの選手にエントリーしていただき本当に感謝しています。やっぱり大会というのは選手あってのものなので、選手に出ていただかないと成立しません。団体数も増えてきている中、どうやって選手たちが輝けるステージをつくっていくのか、また出たいと思ってもらえる大会にするかを考えているので、大会ごとにプレッシャーはありますし、真剣勝負ですね」
――自分に合う団体を選手が選ぶ時代の中で、あれだけの選手が出場しているのがすごいなと感じます。
「おそらく、いろいろな団体が『あそこにはこれがないからウチがやってみよう』というふうに、日々差別化を図っているところですよね。サマスタも裾野を広げていろいろな人に楽しんでもらいたいと思い、演出やカテゴリー分けを工夫してきた結果が出たとしたらうれしいです。今は大会に出てくれる選手のレベルも上がり、予選からハイレベルな戦いになっています。ありがたいことではありつつ、このままレベルが上がり続けると初心者やライトな層が参加しづらい大会になってしまうので、新人向けの大会やカテゴリーをはじめ、一般カテゴリーでも基準を調整するなどの取り組みに力を入れています」
――具体的な取り組みの内容を教えていただけますか。
「たとえば、去年後半くらいから女性で言えばモノキニ着用のBEAUTY FITNESS MODEL部門やBIKINI MODEL部門、男性ならSTYLISH GUY部門についてアナウンスを行ない、『(絞りなどを)そこまでシビアにしなくていいですよ』と伝えています。あくまで選手が楽しめるコンテストであるというのがメインなので、そのあたりは考えています」
――ライトなカテゴリーと、上級向けのカテゴリーを明確にするということですね。
「はい。初心者向けにはROOKIE CHALLENGE CUPやLEGGINGS MODEL部門、DRESS部門などがありますし、次の段階としてBEAUTY FITNESS MODEL、BIKINI MODEL、STYLISH GUYなどの部門を用意しています。上級部門としては、女性なら筋量の求められるBETYY、男性ならSPORTS MODEL、CLASSIC PHYSIQUE(旧:CLASSIC SPORTS)などですね。そうしてカテゴリーを分けることで、どんなレベルの方にも楽しんでもらえる大会にしたいと思っています」
――今年は水着着用のGLAMOROUS部門など、部門を新設されると伺いました。
「そうですね。ただ、GLAMOROUS部門やGARAND GENERATIONクラス(シニア)などは、毎大会ではなくて特定の予選のみで設ける予定です。『この部門があるから私も出てみようかな』といったきっかけになってくれたらうれしいですね。今シーズンも多くの選手に参加していただけるよう、運営に力を注いでいきたいと思います」
(インタビュー第3回へ続く)
取材・文/森本雄大
写真提供/SUMMER STYLE AWARD