元TBSカリスマプロデューサーが語る、テレビの今と映像コンテンツの新時代




チャレンジャーとして新時代に参入する

――もし樋口さんがテレビ局を運営しているとしたら、今どうしますか。

配信だけにしますね。電波事業やスポンサー頼りをやめて、独自のプラットフォームをつくって発信していきます。そうすればNetflixやAmazonプライムのプラットフォームを借りる必要もなく、自分たちのコンテンツで真っ向勝負できますから。過去の財産も含めれば、コンテンツは無限にありますからね。そういうふうに根本的なシステムを変えていくと思います。テレビ番組の制作費はどんどん下がってきていますし、時代がこれだけ変わっているんですから、人のお金に頼らずに独自のコンテンツでやっていくという考え方も必要だと思います。

――配信ビジネスが成功している一方で、ライブイベントも隆盛してきていると感じるのですが。

それはありますよね。僕もイベントをやってきましたが、やはりみんな人間なので生で体感したい人も増えていると思います。それも、興味のあるものを自分で探せる環境があるからですよね。かつてはテレビなどの情報をみんなで共有していましたけど、今は個人個人が能動的に情報を探して、好きなものに集まっている。もちろんイベント側の発信力も上がっていますから、昔なら成り立たなかったようなイベントが成り立つようにもなっています。これも面白い変化ですし、イベント側のチャンスも広がっていると思います。

――樋口さんはこの7月に新しいプラットフォーム『KARATE+TV』を立ち上げましたが、やはりこういう世の中の変化にはワクワクするタイプなんですか。

はい(笑)。この新時代にチャレンジャーとして参入していきたいと思います。7月19日に開催された『空手Champion of Champions』(KCC)はライブ配信を行ないました。18-19日に4,000人以上を集めて開催された『カラテドリームフェスティバル』も全試合配信します。世界最高峰のKCCと世界最大級のドリームを同時期に発信することで、最高のスタートを切れたと思います。『KARATE+TV』はフルコンタクト空手の世界的組織である新極真会の公式チャンネルですが、いずれは世界中の空手家や空手ファン、日本の武道文化を愛する人たちにとってなくてはならないメディアにしていきたいと思います。