賞金総額3,000万円の空手頂上決戦 “カザフスタンの怪物”が初戴冠、絶対女王は2連覇&10大会連続優勝




7月19日、国立代々木競技場第二体育館で『第2回空手Champion of Champions(KCC)』が開催された。本大会は世界最大規模のフルコンタクト空手団体・新極真会が主催する少数精鋭のプレミアムトーナメントであり、世界各国から選りすぐられた男子9名、女子8名が集結。優勝賞金1,000万円、賞金総額3,000万円という高額な賞金も話題を呼んだ。

【写真】第2回KCCの激闘の模様

各選手の紹介映像や入場曲、レーザー光線、スモークなど、従来の空手大会にはなかった豪華な演出もKCCの魅力だ。会場は熱気に包まれ、超満員の観客席から大歓声が巻き起こった。

大会前から注目を集めたのが、昨年10月の無差別級頂上決戦『第57回全日本空手道選手権大会』を制した“カザフスタンの怪物”アンジェイ・キンザースキーを誰が止めるのかという点だ。一方の女子は第1回KCC王者であり、2022年12月から9大会連続優勝中の絶対女王・鈴木未紘が大本命と目されていた。

男子はディフェンディング王者・岡田侑己が初戦で脚を負傷するアクシデントもあり、ベスト4を外国人選手が独占。決勝戦はキンザースキーと、同じくカザフスタンのアントン・ジマレフが激突した。同門かつ親友同士とあって慎重な展開となり、主審から注意が入る場面もあったが、最後はキンザースキーが本戦5-0で勝利。全日本に続きKCCも制した。

女子は男子とは対照的に、ベスト4を日本人女子が独占した。残ったのは“新極真会女子4強”と称される鈴木、藤原桃萌、網川来夢、目代結菜。決勝戦では過去5回対戦している鈴木と藤原が激突した。コート中央で激しい打ち合いを展開し、延長戦の末に鈴木が勝利。これで鈴木はKCC2連覇を達成し、10大会連続優勝の偉業も成し遂げた。

KCCの激闘は閉幕したが、闘いはまだ終わらない。今年10月には『第58回全日本空手道選手権大会』が控え、2027年には体重無差別級の世界一決定戦『第14回全世界空手道選手権大会』が待っている。

KCCでさらに存在感を高めたキンザースキー、連続優勝記録を「10」に伸ばした鈴木、そして今回涙をのんだ選手たち――。強さを追い求める空手家たちの物語は、次なる決戦へと続いていく。