俳優・金子賢が立ち上げたボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(SSA/サマー・スタイル・アワード)」の日本一決定戦「JAPAN PRO CHAMPIONSHIP」が、8月2日、埼玉・三郷市文化会館 大ホールで開催された。

その「PHYSIQUE(フィジーク)」部門で3位になったのは、SSAプロ4年目となる41歳の安藤徹だ。結果について安藤は、「優勝を狙っていたのでまず悔しいという思いが強いです」と無念さをにじませ、「今回優勝した伊佐(真吾)選手と同じステージに立てたことがすごくうれしかったですし、自分と彼の差を目の当たりにし、モチベーションが上がりました」と前を向いた。
今後の課題について安藤は、「大会後に金子さんから『優勝者との一番の差は“絞り”』とフィードバックをいただきました。自分でも痛感していましたし、あとは腕周りのバルク(大きさ・太さ)にも差を感じたので、あらためて大きな課題と捉えています」と語った。
その“絞り”の方法論については、「日々の食事制限と運動量が噛み合って初めて絞れるのですが、単にカロリーを削るだけでなくPFCバランスの見極めが不可欠です。僕の場合、米よりパスタや蕎麦を選ぶほうが同じカロリーでも絞りやすかったりします」と解説。続けて「最適なバランスは人それぞれだからこそ、コンディションを見ながらベストなやり方を探ることが大切。試行錯誤の末に自分に合う減量法が見えてくる過程が、一番楽しいですね」と笑顔で話した。
一方で手応えを感じた点については、「バルクを褒めていただけたことです。毎年仕上がり体重が増えており、今回も昨年から1.5キロほど増量できました。ステージに立った瞬間に客席から『でけえ!』と歓声が上がった時は、必死にトレーニングしてきたことが報われたと思い、うれしかったです」と満足感をにじませた。
そんな安藤がトレーニングを始めたのは学生時代。「K-1が流行っていて、魔裟斗選手や山本”KID”徳郁選手の姿にあこがれたことがきっかけ」だという。「せっかくだから1回だけ大会に出て他の人と競い合ってみたい」「人生の思い出に1回だけステージに立ってみよう」と、2018年に『BEST BODY JAPAN(ベストボディジャパン)』へ初出場すると、いきなり2位という好成績を収めた。
「『俺、意外といけるじゃん(笑)』と思いましたね。せっかくだから1位を獲りたいという思いが芽生え、もともと週3〜4回ほどだったトレーニングを毎日に増やしました」

以降、ボディメイクの世界に引き込まれていった安藤。YouTubeで「SSA」の映像を見て演出のカッコよさに魅了され、SSAのステージに立ちたいと挑戦を決意した。
「『いつかプロのステージに立って自分の好きな音楽でポーズを取ってみたい』と思ったのが挑戦のきっかけですし、今もステージに立ち続けている理由のひとつです」
今回のフリーポーズの選曲はDragon Ashの『Deep Impact』。学生時代によく聴いていた曲で、「自分の強みは大胸筋や上半身のインパクトだなと思っているので、そこをしっかりとアピールできればなという思いでポージングをしていました」と明かした。
今後の目標は、「SSAのプロ戦での優勝」と「他団体でも結果を残すこと」を掲げた安藤。「昨年はJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の関東大会で3位、WNGPの日本大会で初代チャンピオンになりました。さらに上を目指し、SSAを代表するフィジーク選手になりたいです」と高みを見据えた。
最後に、あらためてトレーニングの魅力を聞くと、安藤は少し考えてから「努力が必ず報われること」と答えた。「健康にいいことや見た目が若くいられることもありますが、試行錯誤してがんばったぶん、必ず体に結果として表れることが一番の魅力です。これからトレーニングを始める方は、ぜひ自分の体が変わっていく過程を楽しんでほしいですね」とエールを送った。
悔しさを力に変え、課題と向き合いながら試行錯誤を楽しむ安藤の姿は、年齢が限界を決めるものではないことを教えてくれる。SSAの頂点、そしてさらなる高みへ――。挑戦を続ける彼の物語はこれからも続いていく。
