「40歳を超えてもまだ強くなれる」エリート最年長クロスフィッター、若手の壁として挑む日本一決定戦




9月20日に開幕するクロスフィット日本一決定戦『JAPAN CHAMPIONSHIP』に向けて、注目のクロスフィッターを紹介する本企画。第4弾は、今年もエリートカテゴリーでジャパンチャンピオンシップス本戦出場を決めた三澤和宏さん。

若手選手が次々と台頭する中、エリートカテゴリー最年長として長年トップ戦線で戦い続ける三澤さんに、クロスフィットとの出会い、そして今も成長を続ける理由を聞いた。

三澤和宏さん

【写真】40代にしてトップ戦線を走る三澤さんの肉体

――クロスフィットを始めたのはいつ頃ですか?

「2018年8月なので、ちょうど8年くらいになります」

――クロスフィットを始める前は、陸上競技をやっていたんですよね。

「大学まで陸上部でやり投げをやっていました。卒業後もOBのような形で一緒に練習しながら、30歳くらいまで試合にも出ていました。もともとトレーニングについていろいろ調べるのが好きで、『マッスル&フィットネス』などの雑誌もよく読んでいました。その中でクロスフィットというトレーニングがあることを知ったんです。ただ、その当時は日本でクロスフィットができる場所が身近になかったので、知ってはいたけど、やってはいませんでした」

――そこから実際にクロスフィットを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「じつは最初からBlack Ships代々木には、クロスフィットをやろうと思って来たわけではないんです。当時、ウエイトリフティングのトレーニングを結構やっていて、『そろそろ陸上はいいかな。今度はウエイトリフティングの試合に出てみようかな』と思うようになりました。ただ、ウエイトリフティングをちゃんと指導者から教わったことがなかったので、それを学びたくてここに来たのが最初です。ここではウエイトリフティングのトレーニングもクロスフィットもできることから、ウエイトリフティングしながらクロスフィットも一緒にやるようになって、『クロスフィットも競技として面白いな』と思って、本格的に取り組むようになりました」

――ジャパンチャンピオンシップには第1回から出場していますよね。

「1回だけ海外出張と重なって出場できなかったんですが、それ以外は沖縄で初めて開催された第1回から出場しています。2023年はFar East Throwdownのセミファイナルに進出できたので、オンライン予選は免除でした。それ以外は予選から出場してずっと本戦に進んでいます」

――長い間トップクラスで戦っていますが、普段は会社員として働いています。クロスフィットを仕事にしていない選手が、これだけ長くトップ戦線で出場を続けているのは、とても貴重な存在だと思います。

「40歳になる前は、『40歳になったらどれくらい動けるんだろう』『もっと弱くなるんじゃないか』『もう強くなれないんじゃないか』と思っていたんです。でも、実際に40歳になってみると、まだできることはあって、どんどん伸びている感覚があります」

――若い選手もどんどん強くなっています。その中で自分自身もまだ成長していると?

「そうですね。もちろん若い選手たちも強くなっていますし、同じくらいのスピードで成長できるかはわかりません。でも、自分自身にはまだ成長している実感があります。だから、これからもずっと強くなり続けていきたいと思っています」

――若い選手に話を聞くと、「三澤さんが一番かっこいい」という声もありました。

若い世代にとって一つの壁のような存在になっていると思います。

「それ、言わされてるんじゃないですか(笑)。でもそういう存在でいたいですね」

――今年のジャパンチャンピオンシップスの目標は?

「これまでの最高順位が5位か6位くらいだったと思うので、今年は表彰台に乗ることを目標にがんばりたいです。クロスフィットはワークアウトの内容によって順位がかなり変わります。ワークアウトが自分にはまれば、表彰台は全然可能かなと思っています。だから、今年どんなワークアウトが出てくるのかも楽しみにしています」