「率直にめちゃくちゃうれしいです」
女性の美と健康をテーマにしたコンテスト『PURSUIT JAPAN』。8月9日の第3回大会で、「ROAD TO QUEEN」の初代女王に輝いた綾野礼成さん(34)は、優勝の瞬間をそう振り返る。
2児の母である綾野さんは、第1回大会からPursuit Japanに出場。前回大会でもROAD TO QUEENに挑戦したが、女王の座には届かなかった。前回大会で感じた不安や改善点をノートに書き出し、ひとつずつ向き合ってきた。
「本当にちょっとずつ、自分の弱点をノートに書きまとめました。前回の反省点と、今回直したいところを書いて、『どこからやっていこうかな』と」
仕事をしながら、12歳の娘と7歳の息子を育てている。コンテストだけにすべての時間を注げるわけではない。だからこそ、大きな目標だけを見るのではなく、手が届くところからひとつずつ改善していった。
「ものすごく時間がかかりそうな大きな夢というより、本当に工夫と努力でつかみ取れるかもしれないところに、まず目標を設定する。たとえばウォーキングに力を入れてみるとか、前回不安だったところをまず目標にしてみる、という感じです」
とくに力を入れたのがウォーキングだった。日常生活でもスマートフォンを見ながら歩くことを避け、まっすぐ前を向いて歩くようにした。姿勢を意識し、大会での歩き方を普段から体に染み込ませていった。その努力は審査側にも伝わり、大会後のフィードバックで「歩き方がきれいだった」「前回と歩き方を変えたよね」と声をかけられたという。
「自分から言ったわけでもないことに気づいてもらえたのが、私の中ではすごく大きな収穫でした。『ちょっとした積み重ねって実るんだな』と思えて、そこはすごくうれしかったです」
コンテストで母が見せたかった姿とは
ROAD TO QUEENで評価されるのは、鍛え上げた体だけではない。ウォーキングや仕草、表情なども含めたトータルパッケージが問われ、スピーチ審査も実施される。前回は何が求められているのかわからず、不安を抱えながらステージに立った。しかし一度経験した今回は、「自分のよさをどう表現するか」に意識を向けることができたという。そして、そのステージを客席から見守っていたのが家族だった。
「自分の子どもたちの声とか家族の声、仲間の声って、いつも聞いているからなのか、耳に残るんですよね。自分の番号を呼んでもらえると、すごく励みになります」
自宅でもウォーキングやスピーチの練習を繰り返してきた。娘に「今のどうだった?」と尋ねれば、「こういうふうにしたほうが、ママがもっとかわいく見えるんじゃない?」とアドバイスをもらうこともあった。そうして迎えた優勝発表。綾野さんの番号が呼ばれた瞬間、娘は涙を流したという。
「『泣いてくれるくらい感動してくれたんだ』と思って、それを聞いて私もウルッときました」
綾野さんが子どもたちに見せたかったのは、母親が華やかなステージで優勝する姿だけではない。むしろ、そこへたどり着くまでの過程だった。
「『あきらめないで』と思います。何か始めてもやめちゃう人って多いので。もちろん競技だから勝ち負けは大事ですが、そこに行くまでの過程をとにかく褒めてあげてほしいなと思っています」
娘も習い事のダンスに取り組む中で、選抜クラスに落ちて「もうやりたくない」と落ち込んだことがあった。そんな時、綾野さんは「何がいけなかったのか」を一緒に考え、もう一度挑戦することの大切さを伝えた。それは自身がROAD TO QUEENで実践してきたことでもある。前回届かなかった理由を考え、改善を重ね、ふたたびステージに立った。
「今度は私がこういう賞を取ったことで、子どもに対するアドバイスにも信憑性が出るかなと思っています。子どもたちの前で結果を見せられたことが、自分の中でも『よくやった』と思えるところですね」
優勝から日数が経過するごとに、喜びだけではなく、初代女王としての責任も感じている。
「小さいことでも継続してきたことは間違ってなかったんだな、という自信につながりました。同時に、いろいろな人の思いを背負っていく覚悟も必要になってきたんだろうなと。女王になった瞬間から、時間を追うごとに気持ちが変わってきています」
母として、ひとりの挑戦者として積み重ねてきた小さな努力。その先で、綾野さんは初代女王の称号をつかみ取った。
◆綾野礼成さんInstagram(@rei.bodymake0826)


