2児の母でありながらトレーニングを続け、女性の美と健康をテーマにした『Pursuit Japan』(8月9日開催)の「ROAD TO QUEEN」で初代女王に輝いた綾野礼成さん(34)。
【写真】産後太りから一変、トレーニングで磨いた綾野さんの健康美
今ではトレーニングを楽しみ、自身の体と前向きに向き合う彼女だが、10代から20代前半の頃は「細ければ細いほどいい」と考え、つねに人と自分の体型を比べていた。当時の写真を見返せば十分に細いのだが、かつてはそう思えなかったという。
「少し肉付きがあるというか、今考えれば健康的な体なんですけど、その時は『すごく太っている』と思っていました」
食事を1日1食にしたり、食べることそのものを避けたりした時期もあった。そんな“痩せ”への意識は21歳で第1子を出産した後、さらに強くなった。
「太ってしまったことに罪悪感を覚えて、すごく自分のことが嫌いになりました。出産を経て自分の体が変わったことがすごく嫌で、1人目を産んだ後は毎日鏡を見て泣いていました」
無理なダイエットで体調を崩したこともあった綾野さんだが、長い時間をかけて体との向き合い方を変えていった。第1子と第2子の出産には約5年の間があり、その間にウォーキングをしたり、ダンベルを持ったりと、手探りながらトレーニングを始めた。
かつては「トレーニングすると太くなる」「プロテインを飲むと太る」といった情報を耳にし、筋トレにも抵抗があった。しかし実際に体を動かし、トレーニングについて学ぶ中で、食べないことで体重を落とすのではなく、健康的な体をつくることに意識が向いていった。

「トレーニングをする中で、マッスル系の大会に挑戦しようと思ったんです。そうすると減量するじゃないですか。減量している時に、全然自分の理想の体じゃなかったのと、すごく苦しくて『何をやっているんだろう』と思いました」
それでも大会出場に向け調整を続けたが、大会4日前、父親が倒れたことで出場を断念することになった。その後は約1年間、不完全燃焼感に見舞われた。コンテストには出たいが、もう一度同じような減量に取り組む気にはなれない。そんな時、声をかけられたのが第1回開催を迎える『Pursuit Japan』だった。
「『鍛えた女性は美しい』という大会コンセプトを知った時、それまで抱えていたモヤモヤが晴れました。今までの大会とは真逆だと思いました。女性って、いろいろな考えの人がいると思うんですよ。それを否定しないで肯定してくれる。『あなたのがんばりは素敵だよ』と、どんな形の女性にも響くようなコンセプトだなと思って、すごく引き込まれました」
第1回大会から出場を続け、第3回大会ではROAD TO QUEEN初代女王の座を射止めた。21歳の頃、鏡を見るたびに涙を流していた彼女が、34歳を迎える今年、初代女王としてステージの頂点に立ったのだ。
「子どもを産んでも『努力で体は変えられる』と体現できたと思っています。それはひとつ私が伝えたいことですし、今後も伝えていきたいと思っています」
長い時間をかけてたどり着いた新たな価値観。今度は自らの経験を通して、体を動かすことや挑戦することの魅力を伝えていく。
◆綾野礼成さんInstagram(@rei.bodymake0826)

