YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2026年西日本選手権3位の辻本滉人選手です。
同階級の選手にない圧巻のプロポーション
2023年の大阪選手権で3位入賞、同年日本クラス別65kg以下級6位という成績を残し、華々しいデビューを飾った大阪のボディビルダーがいます。彼の名は辻本滉人。若手ながら10年の歴を誇るパーソナルトレーナーです。
彼の特徴は、恵まれた骨格とそれに伴ったプロポーションです。身長165cmの比較的小柄な選手ですが、それを微塵も感じさせないフレームを持っています。手足の長さ、小さい骨盤と顔、鎖骨の長さまで備わっており、広背筋上部の凄まじい広がりと外側広筋の発達は、そのXシェイプをさらに強めています。バックポーズにおける背中の凹凸や臀部の丸み、ハムストリングスのカットが素晴らしく、先日の日本選手権でも異質な存在感を放っていたように思います。
また、僧帽筋上部が非常に発達しているため、独特なアウトライを形成しており、上にも下にも張り出すようなシルエットが特徴的です。フロントやサイドにおいても弱点がなく、パッケージにおいては減点対象になる部分が極めて少ないように感じます。
そんな辻本選手ですが、上々の滑り出しだったデビュー戦以降、早くも伸び悩む期間に突入してしまいます。バルクを増した2024、25年はブロック大会、日本大会をメインに出場するも入賞には届かず、苦しいシーズンが続きました。そして迎えた2026年。西日本選手権に出場した辻本選手は、それまでのウィークポイントであった皮膚感の厚さを見事に克服し、見事3位にランクインしたのです。粘り強く続けたボディビルが上昇の兆しを見せた瞬間だったのではないかと思います。
今回は、辻本滉人選手についてお話しさせていただきました。伸び悩んだ分の爆発力は誰よりもある選手なのではないかと思います。今後の彼の活躍に期待したいですね。
次回は、ジュラシックカップで2冠を達成した大型新人についてお話しします。お楽しみに!
写真/木村雄大


