400人に1人の女王・藤井マリーが語る、「見られる仕事」への思いとカラダへのこだわり




思い出づくりが会う度にできるように

KURUMI レースクイーンとして、メインのお仕事をひとつあげるとすると?

藤井 メインのお仕事は企業のPRですね。レースの車に企業さんのロゴがドーンと載ってはいるんですけど、その企業が何をしているかまではわからなかったりするじゃないですか。会場にステージがあるので「私たちのスポンサーさんはこういった企業です」というのを発信したりしていますね。あとは、ファンの方々に写真を撮ってもらう時間がだいたい1時間ぐらいあります。

KURUMI ファンの方との時間は1日1回だけなんですか?

藤井 何回かありますね。撮影する時間もあればサイン会があったりとか。各イベントはパラパラとありますね。なんだかんだで結構サーキットはずっと立ちっぱなしで、座っている時間はほとんどないです。

KURUMI どの内容を取っても「見られる」っていうお仕事だと思うんですけど、実際に臨んでいる時はどんな気持ちなんですか?

藤井 「いつ見たときも同じじゃないようにいたい」という思いがあります。もちろん体型は維持していたいんですけど、その時々で与えられるものが違ったらいいなというのがあって。レースで言ったら、シーズンを通してやっているので毎回メイクを変えてみるとかですね。

KURUMI やっぱりメイクはご自身でやりますか?

藤井 はい。季節によって変えてみたりしています。たとえば、夏はちょっとブルーを使ってみようかなとか。髪型とかもなんですけど、ファンのみなさんにとって思い出づくりが会うたびにできたらなっていう気持ちで臨んでいます。

KURUMI そのお気持ちだと、やっぱりファンの方もすごくうれしいですよね。

藤井 結構細かいところも変えてるんですよ。マスカラの色でも紫を使ってみたり、ゴールドを使ったりとか……。多分そこまではわかんないかな(笑)。喜んでもらいたいなっていう思いで、そういう感じでやっています。

KURUMI レースクイーンの写真を撮られるファンのみなさんは、もともとレースが大好きなんですか?

藤井 まず世代的に言うと、F1とかがすごく盛り上がっていた世代の方が多いですね。あとはスーパーGTというカテゴリとかもテレビでやっていて、それを見ていた方が車の写真を撮りに来ているうちに、だんだんと横にいるお姉さんに好きが変わって……というのがパターン的には多いですね(笑)。

KURUMI なるほど! 藤井さんは、ファンの方から褒められるところだらけだと思います。

藤井 みなさんすごく優しいので、SNSも実際会った時も「いつも綺麗だね」と言ってくださって心が温まります。

KURUMI 日頃がんばって、ジムもちゃんと行ってという努力が伝わっているかもしれないですね。写真は1日に何枚くらい撮られるんですか?

藤井 多い方だと「もう今日は何千枚撮っちゃいました」というような方もいますね。

KURUMI この人、自分の好みの撮り方だなっていうのはあったりしますか?

藤井 写真撮られる時って、ひとりひとりじゃないんですよ。目の前に人がワーッといて、それぞれのタイミングで撮られるみたいな。つねに写真を撮られる仕事なので、自分が一番綺麗に見えるポージングを事前に研究しているんです。その状態で目線を流していくみたいな。

KURUMI みなさんがいい写真を撮れるようになっているんですね。

藤井 はい。あとは自分のファンじゃない方が来るときもあるんですよ。その時、「あの人誰のファンだ」ってわかったら、その子のポーズをしたりとかもします。そうすると、自分のファンじゃなくてもやっぱり喜んでくれます。人の顔を覚えるのが得意なので、ひとりひとりの特徴を覚えて、「この人確かこういう仕草好きだな」とか、そういうのは意識しています。

◆「見られる」ことへの思い