鍛え上げた肉体が、就職や転職の武器になる――。そんなユニークな取り組みを盛り込んだボディコンテストが、この夏開催される。
仕掛けるのは、障害福祉サービスを展開する株式会社VISIONARY。同社では、障害福祉の現場で働きながらボディビル・フィットネス競技に挑戦する“マッチョ介護士”によるフィットネス実業団「7SeaS」を運営するなど、画期的な取り組みを行なってきた。
そんなVISIONARYがフィットネス団体APF(Asia Physique Federation)とコラボレーションし、8月15日(土)に東京・きゅりあん 品川区立総合区民会館で「APF VISIONARY TRYOUT CUP 2026」、8月29日(土)に愛知・名古屋文理大学文化フォーラムで「APF VISIONARY CUP 2026」を開催する。
両大会が目指すのは、フィットネスコンテストを肉体を競う場だけで終わらせないこと。「採用」「キャリア形成」「組織づくり」といった新たな価値を生み出すべく、それぞれ独自のカテゴリーが設けられている。
「APF VISIONARY TRYOUT CUP 2026」で行なわれるのが「ドラフトトライアウトクラス」だ。
その仕組みは、プロスポーツのドラフトやトライアウトを彷彿とさせる。筋肉人材の採用やスポンサー契約を検討する企業が審査側にまわり、出場選手の体づくりやパフォーマンスなどを評価。気になる人材を企業が直接スカウトする。
評価対象は肉体だけではない。継続力や自己管理能力、目標に向かって努力する姿勢などもアピール要素となる。選手にとっては、コンテストへの挑戦が就職や転職、スポンサー契約など新たなキャリアにつながる可能性を秘めている。
昨年初開催された大会では400名を超える選手が出場し、1,000名以上の観客が来場。ドラフトトライアウトクラスにも複数の企業が参加し、選手と企業をつなぐ人材マッチングの場となった。今年もさまざまな業種の企業が参加を予定している。

一方、8月29日の「APF VISIONARY CUP 2026」では、「企業対抗戦」が実施される。
こちらは企業や学校、団体に所属する選手が3人1組でチームを結成し、それぞれの組織の看板を背負って競う団体カテゴリー。個人競技として発展してきたフィットネスコンテストに“チームで勝利を目指す”という新たな要素を加えた取り組みで、2023年に誕生した。
大会出場という共通の目標に向かって仲間と体を鍛えることは、組織内のコミュニケーションや一体感を生み出し、健康経営を促進させるきっかけにもなる。また、企業名や学校名を掲げてステージに立つことで組織のPR、ブランディングにつなげられることも特徴だ。
前回大会には全国から9企業・3校の計12チームが参加。チーム同士の競争はもとより、企業や学校の垣根を越えた交流も生まれたという。
自分の体を鍛え、ステージ上でその成果を競う――。そんな従来のコンテストから一歩踏み出し、鍛錬で培った力を仕事やキャリア、組織づくりへつなげる今回の取り組み。フィットネスの価値を競技の外へ広げる、新たなコンテストの形になりそうだ。

