「おばあちゃんみたいな生活です」マスターズ4連覇の50歳美筋女王、朝3時から週6トレでつくった肉体




三重・イスのサンケイホール鈴鹿にて開催された、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催「ALL JAPAN FITNESS CHAMPIONSHIPS」(8月8日~9日)。本大会はフィットネス競技の日本一決定戦であり、初日はマスターズクラス(男子は40歳以上、女子は35歳以上)の審査が行なわれ、最終日は年齢の垣根を越えた身長別各クラスで王座を争った。

そんな中でボディフィットネスに出場し、マスターズクラスを4連覇、身長別クラスでは初優勝を飾ったのが大久保裕美(50歳)だ。

【写真】日本のトップ戦線を走る50歳・大久保の美筋ボディ

「やっとシーズン初戦が終わったという感じです。今シーズンはあまり体調がよくなくて、大会に出られないかもと思っていたので間に合ってよかったです。減量も上手いこと進まなかったのでギリギリでした」

大会後に安堵の表情を見せた大久保。今回でマスターズV4となった彼女だが、連覇記録のスタートである2023年の優勝は、競技デビュー翌年に達成したというから驚きだ。

「2022年11月の北区大会が初めての大会でした。それまではコンテストに出る気は一切なくて、何なら興味もありませんでした。通っているジムの人に薦められて、出場を決めたのがきっかけです。トレーニングは少しやっていましたけど、競技としての運動はまったくやっていなかったです」

2023年からJBBFが主催する大会に出場し、破竹の勢いでオールジャパン選手権のマスターズクラスを制覇。勢いのまま国際大会であるアーノルド・クラシック・ヨーロッパにも出場した。そこから今年に至るまでオールジャパンで優勝を重ね、ボディフィトネスのトップランナーとして君臨している。

日頃の姿は金融系の会社員。仕事をしっかりこなしながら、日々トレーニングの時間を確保している。美筋女王はどのような時間術を駆使しているのか。

「フレックスで働けるので、7時から17時半くらいまでを定時に設定しています。朝というか深夜3時くらいから約2時間トレーニングして、それから出勤するのがルーティンですね。なので毎日2時頃に起きて20時くらいには寝ます。おばあちゃんみたいな生活です」

こうした驚きの生活で肉体美をつくり上げたわけだが、彼女自身は「秘訣というわけではなくて、仕事と競技を両立するにはそこしか時間が取れなかったんです」と語る。基本的にオフを1日確保し、残る週6日はトレーニングに充てているという。

美しさと立体的な筋肉を兼ね備え、ステージングも含めてトータルで審査されるボディフィットネス。同カテゴリーに惹かれているという大久保は、その魅力をこう語る。

「『マッスルと美の競演』みたいな感じですかね。ビキニフィットネスはより美が主軸になると思うんですけど、自分はむしろマッスルのほうが好きなので(笑)。ボディフィットネスは脚を揃えて立つ中で出す美しさ、制限された中で出せる美しさも魅力だと思いますし、それがすごさでもあると思います」

次に目指すのは10月11日に開催されるグラチャンだ。国内最高峰の舞台で、今年こそ女王の座をつかめるか。

「グラチャンは2年連続で準優勝なのでがんばりたいです。そこでちゃんと結果を出してまた世界に行きたいです」

頂上決戦でも“マッスルと美”を兼ね備えたボディで戴冠を目指す。ミドルエイジからの挑戦で輝く大久保の次なるステージにも注目したい。