8月30日、品川インターシティホールにて「筋肉医局祭2026」が開催された。
「筋肉医局」は、ボディコンテスト出場経験を持つ医師、歯科医師、医学生、歯学生によって構成される団体。「医師が病院の中で病気を待つ時代から、病院の外に出て健康を発信する時代へ」をコンセプトに、フィットネス文化の啓蒙や予防医療、地域連携などを推進している。2025年に第1回大会が行なわれ、今回は2回目の開催となった。
【写真】白衣の下には筋肉、美ボディ! ドクターたちが舞台に集結
オープニングには、ゲストとして医者アイドルの北村舞香さん、医者芸人の井たくまさん、“バズーカ岡田”の愛称で知られる骨格筋評論家の岡田隆さん、フィットネスインフルエンサーとしても活動を広げる“レオニキ”こと倉林怜央さん、高須クリニック名古屋院院長でボディコンテストにも挑戦している高須幹弥さん、パラパワーリフティングで3度パラリンピックに出場している三浦浩さんらが登壇。
さらに大会中盤には、日本クラシックフィジーク選手権を4連覇中の五味原領さんがサプライズで登場し、豪華な顔ぶれに会場が沸いた。
大会を主催する筋肉医局代表の阿部央聖さんは、開催に込めた思いをこう語った。

「病気になった方を治すには医療は欠かせません。その医療を支えながら、我々医療者が一歩外に踏み出して健康を発信していく。それがこれからの時代の医療者が担える、新しいひとつの役目ではないかと考えています」
さらに、「我々医師が説得力を持った体で診療する。医師自身が自分の体と向き合う。そして医療者の中でフィットネス文化を根付かせる」と大会の意義を説明。この日は100名を超える医師、歯科医師、医学生、歯学生がステージに集結した。
大会が開幕すると筋肉隆々、美ボディを磨いてきた医療者たちが登場。白衣の下に秘めた肉体美を披露した。
実施されたのは、コンテスト初心者向けの「チャレンジャーズモデル」「チャレンジャーズフィジーク」、女性限定の「エレガンス」、エントリー時からの体重の変化過程や成果を審査する「ダイエット」、ボディメイク経験者を対象とした「ドクターズモデル」「ドクターズフィジーク」、複数種目を通じて身体能力を競う「フィットネス」など。一般的なボディコンテストとは異なる多彩なカテゴリーで競技が行なわれた。
中でも「フィットネス」は、鍛え上げた見た目だけでなく身体能力を競う部門であり、今大会の理念を象徴するような取り組み。プッシュアップ、綱引き、懸垂耐久対決などを実施し、優勝した山田先生は学生ながら高い身体能力を披露した。

普段は大学の部活動でブレイクダンスに取り組んでいると言い、「ジムのトレーニングはもちろんなんですけど、家での自重トレーニング、腕立てとか腹筋とかも混ぜながら筋トレをしているので、それが活きたかなと思います」と振り返った。
大会終盤にはゲスト陣と阿部代表がステージに並び、「正しいスクワットのやり方」を実践。観客も一緒になってスクワットを行ない、会場全体が盛り上がりを見せた。
そして大会の最後、阿部代表があらためて口にしたのが、医療とフィットネスの連携だった。
「我々医療者は病気を治すのですが、やっぱり病気になるのって病院に来る前なんですよね。そこで我々医療者が病院の外に出て健康を発信していく。それがとても大事だなと思っています」
続けて、「医療は病気を治すもの、フィットネスは健康を保つもの。このふたつが手を取り合ってこそ健康寿命は伸び、日本全体が支えられるのかなと思っています」と、今後も活動を継続していく意向を示した。
台湾からも選手が参加した今大会。阿部代表は将来的な国際戦開催にも触れた。
「日本は世界に誇れる健康長寿の国だと自分は考えています。素晴らしい食文化だったり環境であったり、たとえば禅の思想であったり。それを日本の中に留めるだけではなく、世界に発信したいと思っています」
医療とフィットネスをつなぎ、医療者自身が健康を体現する――。100名を超える医療者が集まった2回目の『筋肉医局祭』は、その理念をステージ上で形にした一日となった。



