YouTubeに投稿しているボディビル解説動画が話題の筋肉マニアが、毎週一人のボディビルダーをピックアップして紹介していく連載「解体筋書」。今回は、2026年日本クラシックボディビル選手権168cm以下級優勝の鍋島浩紀選手です。
藤井貫太郎に迫る驚異のハムケツ
鍋島選手は、ボディビルデビュー4年目42歳にして爆発的な躍進を果たした兵庫県のボディビルダーです。2023年の大阪クラシックボディビルオープン優勝を皮切りに、2024年兵庫クラス別オーバーオール優勝、2026年Mr.兵庫優勝と順調に成績を伸ばしていきました。そして、今年行われた日本クラシックボディビルでは、念願の初優勝。兵庫から始まった一人の選手の舞台が瞬く間にして、全国クラスへと変わった瞬間でした。
そんな彼の特徴は、異次元の絞りです。特に、臀部のストリエーションは、強烈なインパクトを誇っており、その圧巻の仕上がりは「日本選手権ファイナリスト」藤井貫太郎選手にも迫る勢いです。臀筋だけでなく、ハムストリングスもバキバキで、ピークの高さとカットの深さを併せ持ったバックポーズの下半身は、他を寄せ付けない強さをしています。肩腕を中心にアウトラインも充実しており、仕上がりのハードさからくる見事なセパレーションも彼の評価を押し上げている要因の一つと言えるでしょう。
一方で、広背筋の広がりや厚み・内転筋群の密度といった明確な弱点もあります。背面の組織がやや固く、ラットスプレッドでは肩甲骨の外転動作や胸椎の伸展・屈曲が苦手な印象があります。広背筋の外側や下部の厚みが課題になっているのは、この辺りが関係しているのではないかと思います。しかしながら、今の武器でこれほど高い評価を得ている為、弱点の改善次第では更なる躍進が期待できる選手だと思います。
今回は、鍋島浩紀選手についてお話しさせていただきました。ボディメイクは何歳からでも遅くないと言わんばかりの活躍ぶりを見せる鍋島選手。今後も40代の星としてどれだけ輝いてくれるのか楽しみですね。
次回は、ボディビルデビューを果たした超有名筋トレインフルエンサーについてお話しします。お楽しみに!
写真/木村雄大


