9月27日、東京大学安田講堂にて開催された「第60回全日本学生ボディビル選手権大会」。恒例となっている、審査委員長・臼井オサム氏による講評の後、「最後に一つ。私、今回をもちまして審査委員長をやめます」と発表した。
約20年にわたり、学生選手権の審査委員長を務めてきた臼井氏。審査員としてはもちろん、普段から選手の指導にも携わり、いま日本のトップで活躍している多くの選手を輩出してきた。
「長きにわたり続けてこられたのは、審査員の先生方のご協力のお蔭です。そして、大きな声援を常に届けている皆さんの応援と、選手たちの一途な頑張りを見ていると、『来年も続けようか…』という気持ちにさせられてました」
後任は、同じく審査員を続けてきた東京大学出身、JBBF 1級審査員資格を持つの山谷幸平氏が就任。時に厳しく、時に優しく学生たちに声を掛けてきた臼井氏が「父」と言える存在であるならば、大きな体とにこやなかな笑顔で学生に接する山谷氏は「良きアキニ」という雰囲気を持つ。
「私は学生大会で本当に大好きで、こんなことになってしまいました(笑)。学生の皆さんに伝えたいのは、ぜひ、大学を卒用してもなんらかの形でボディビルに関わり続けてほしいということ。私自身は全日本学生11位が最後の成績ですが、ずっとトレーニングを続け、JBBFの審査員をさせていただいたり、本当に幸せなことばかりです」と学生へのメッセージを届けた。
最後に、臼井氏がマイクを再び握り、締めくくった。
「学生大会は、4年間しか出られません。社会人になれば何年でも出られます。だから、この限られた時間の中でどれだけ自分を鍛えられるか、それが学生ボディビルの魅力ではないかと思います。成績が良かった・悪かった、勝った・負けたで一喜一憂してしまうのは当たり前のことですが、あまりそれにとらわれすぎず、『俺は4年間、しっかりやったぞ』というのを心の拠り所にしてもらいたいと思います。本当に今まで、ありがとうございました」
文・写真/木村雄大

