【はじめてのコンディショニング #11】Tモビリティ ~肩こりの改善と予防~




第11回目は「Tモビリティ」をご紹介します。

手を挙げると肩に違和感や痛みが出た経験はないでしょうか。

一般的には四十肩五十肩などの名前で知られている症状です。手を挙げる動作では、肩関節の動きだけでなく、肩甲骨や鎖骨、胸椎といった関節も連動して動く必要があります。

つまり、悪い姿勢のまま同じ動作を繰り返し行なうことで関節や筋肉にストレスがかかり、痛みに繋がってしまうのです。

痛みはないけれど、姿勢が気になる方や、肩凝りを感じる方も、このエクササイズを習慣にしてみましょう。

■Tモビリティ ~肩こりの改善と予防~

【動作】

①四つん這いになり、坐骨を踵に近づける。
②左手を耳の横に添える。
③息を吸いながら胸を開き、左肘を上方へ向ける。3秒キープ。
④息を吐きながら左肘を右の脇腹に通すように捻る。3秒キープ。
⑤反対も同様に行なう。
左右それぞれ5回

【効果】
コアを安定しながら脊柱を捻ることで腰の動きに頼らず、胸や背中、肩甲骨の可動域を広げます。可動域が広がることで、肩や腰へのストレスを減らし、背中の引き締めにも効果が期待できます。

【実施上の注意点】
・脊柱を捻る際に、お尻がずれないように安定させます。
・反動をつけず、ゆっくりと丁寧に行ないます。
・肩だけの動きにならないように、胸の広がりや肩甲骨の動きも意識します。
・肩に痛みのある方は無理のない範囲で行ないます。

指導=黒木博幸
協力=一般社団法人 Educate Movement Institute

黒木博幸(くろぎ・ひろゆき)
1985年⽣まれ。宮崎県出⾝。福岡医健専⾨学校卒業。専⾨学校卒業後、整⾻院で体のコンディションを整える⼿技を学び、2008 年より本格的にフリーのトレーナーとして活動をスタート。様々なトレーニング⽅法や理論を学ぶなかで、ピラティス、ヨガのボディワークに興味を持ち、ニーズに合わせたプログラム指導を提供する。現在、一般の方からアスリート、アーティストに対しての体づくりをサポートしている。NSCA-CPT(NSCA 認定パーソナルトレーナー)、Core Performance Yoga CPY® /Athlete Pilates AP™アドバンストレーナー(⼀般社団法⼈Educate Movement Institute 認定)、1ッ星栄養コンシェルジュ®(⼀般社団法⼈ ⽇本栄養コンシェルジュ協会)、ViPR 認定インストラクター。