大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)




 

腸骨に起こり、腸脛靭帯を介して脛骨の外側顆に停止する細長い筋肉。ジャージの横のラインと同じように縦に延びる。

股関節の外転、屈曲の他、股関節内旋の作用により足の向きを調整する働きも持つ。

よって大腿筋膜張筋が過緊張すると股関節が外旋し、いわゆるガニ股を引き起こす。

O脚、変形性膝関節症などの障害の原因になることもあるので、ストレッチなどで柔軟性を維持したい。

多くは股関節周囲の筋力低下や関節可動域制限により、中臀筋・小臀筋・大腿筋膜張筋の筋力が発揮できないことや、大腿筋膜張筋を介して腸脛靭帯の張力が不十分となることで、骨盤の前額面上での制御が不十分となり疼痛を生じる。

<起始>

・上前腸骨棘

<停止>

・腸脛靭帯

・脛骨外側顆

<支配神経>

・上殿神経(L4~L5)

<主な働き>

・股関節の外転、屈曲、内旋

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