胸腔と腹腔を分ける筋肉の膜で、上部にドーム状の隔壁をつくる。名称は『膜』だが、ほかの骨格筋と同じ横紋筋に分類される。
腹式呼吸の吸気時における主力筋で、横隔膜を下制することで胸郭内の胸腔を拡大し、空気を肺の中に取り込む。
横隔膜が痙攣すると、いわゆるしゃっくりを引き起こす。
現代人に見られるオープンシザース症候群(OPENING SCISSOR SYNDROME)と呼ばれる姿勢では、肋骨が開いて固まり、横隔膜が慢性的に収縮している。
呼吸数の増加にもつながるので、肋骨を介してケアの徹底をする。
<起始>
・胸骨部…剣状突起
・肋骨部…第7~第12肋骨
・腰椎部…第1~第4腰椎
<停止>
・腱の中心
<支配神経>
・支横隔神経、副横隔神経(C3~C5、C6)
<主な働き>
・吸気に働く呼吸筋
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