食べ物を咬む際に働く筋肉のことを咀嚼筋と呼ぶ。
咀嚼筋は一般的に咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4種類で構成される。
頬骨の深層にあり起始の上部は主に口を開ける際に働き、下部は主に顎を前に出す作用を持つ。
内側翼突筋と交互に働くことで、ものを口の中ですり潰す動きにも作用する。
<起始>
・上部…蝶形骨大翼の側頭下面、側頭下稜
・下部…蝶形骨翼状突起の外面
<停止>
・上部…顎関節の関節包、関節円板
・下部…顎関節の関節突起
<支配神経>
・三叉神経(下顎枝の外側翼突筋神経)
<主な働き>
・両側が作用すると、下顎骨が前方移動し口が開く
・片側のみの場合、顎を左右に動かす
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