効率的筋トレへの導き手? 新感覚マシン「ヤタガラス」とはいったい【SPORTEC2021体験リポート】




12/1(水)~12/3(金)に東京ビッグサイトで、毎年恒例の日本最大級のスポーツ・フィットネス・健康産業総合展「SPORTEC」が開催されました。さまざまなトレーニングマシンが立ち並ぶこの会場で、VITUP!編集部が「これは!」と思った4つの最新マシンを体験リポート!2つ目は、「ヤタガラス」と名付けられたシンプルな白と黒のスタイリッシュなマシン。

“筋肉ドクター”監修。“ざんねんな筋トレ”はさせない!

こちらの「YATAGARASU(ヤタガラス)」は、高強度・高負荷のトレーニングを安全に行ない、本当に筋肉を強くするための最短距離を導くマシン。よく皆さんが目にするゴリゴリの筋トレマシーンとは一線を画し、白と黒のシンプルかつスタイリッシュな見た目で、一家に一台あってもおかしくないようなオシャレ感が漂っています。

このマシンの開発者は“筋肉ドクター”の愛称で親しまれる、央整形外科・アイアンクリニック院長の小島央先生。小島先生は「高強度の筋トレを週1回、各部位30秒程度しか行わない」という原則のもと、通称「KISSトレ」という効率的なトレーニングメソッドを推奨しており、昨年にはその理論を詰め込んだ「ざんねんな筋トレ図鑑」(マキノ出版)を上梓しています。

そもそも、多くの人は筋トレをしているつもりでも、実は十分な負荷がかかっていない。すなわち「ざんねんな筋トレ」を行なってしまっているケースも多いのだとか。

そんな人たちの筋トレ効率改善のために、このマシンは「KISSトレ」の理論に基づいて開発され、全部で6種類(レッグプレス、アブドミナル、チェストプレス、プーリーロー、ショルダープレス、ラットプルダウン)をラインナップしています。

特徴としては、円形のウエイトにセレクターシャフトが刺さる構造を採用。重りが抵抗なく自由に動くことを可能になっています。それによってもたらすメリットは、ポジティブ動作(求心性収縮/ダンベルなどにおける挙げる動作)とネガティブ動作(遠心性収縮/ダンベルなどにおける下ろす動作)で負荷が一定になることです。

通常のフリーウエイトマシンでは運動の軌道が安定しにくいため、ポジティブ動作よりもネガティブ動作の方が負荷が大きくなってしまいがちです。

しかし、ヤタガラスではシャフトによる無駄な抵抗がないので、挙げる動作も下げる動作も同じ負荷で筋トレを行なうことができます。それにより、高重量を早く、スムーズに動かすことが可能になり、「高強度な運動」を行なうことができるのです。

それではさっそく、私自身もヤタガラスを体験させていただくことにしました。

編集部員・森本もヤタガラスのチェストプレスを体験

私が体験した重量は50㎏。確かに負荷が逃げている感覚がなく、一定の高負荷を感じることができました。10回も続けているときつくなってきて、まさに「追い込んでいる」ことを実感します。

小島先生は、「いわゆる“ざんねんな筋トレ”をしてしまっている人を正しい方向へ導きたくて、この『ヤタガラス』を開発しました。筋トレで頻度を気にする人が多いですが、一番大事なのは強度なんです。軽い運動を毎日やっても、残念ながら筋肉は付きません。その点、ヤタガラスは負荷を逃がさずトレーニングができるので、少ない頻度で最大の効果を得ることができます。安全面にも配慮しているので、フリーウエイトだと危険なご年配の方でもお使いいただけます」と、マシンへの思いを語っていました。

ヤタガラスは病院やジムなどに納入実績も豊富。高負荷で安全な筋トレを行なえるマシンが、私たちのトレーニングをより効率的にしてくれるかもしれません。

取材・文/森本雄大
写真/木村雄大

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