上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)




 

腕の“力こぶ”を形成する、人体の中の代表格ともいえる筋肉。肘関節の屈曲のほか、前腕を強く回外させる作用も持つ。

マッチョの象徴でもあるだけに、積極的に鍛えたい部位だ。

なお上腕骨の結節間溝と上腕二頭筋長頭が擦れることで、野球の投球動作などスポーツで炎症を起こしやすい部位の一つでもある。

パフォーマンスに大きく影響する筋肉だけに、オーバーユースは回避したい。

上腕二頭筋長頭腱とローテーターカフは密接な関係にあるため、炎症や退行過程が互いに影響し合うことがよくある。

上腕二頭筋腱炎は、上腕二頭筋長頭腱の炎症で、滑液包炎や腱板を含む他の腱炎によって起こることが多く、稀に使いすぎによって起こることもある。

重症の場合、腱が完全に断裂することもある(上腕二頭筋腱断裂)。

<起始>

・長頭…肩甲骨関節上結節

・短頭…烏口突起

<停止>

・橈骨粗面

・前腕筋膜

<支配神経>

・筋皮神経(C5~C6)

<主な働き>

・肘関節の屈曲

・前腕の回外

・肩関節の屈曲、水平内転

<主なトレーニング法>

・アームカール

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