9月24日-25日の2日間にわたり、新極真会の体重別世界一を決める「第7回全世界ウエイト制空手道選手権大会」が、ポーランド・キェルツェで開催されました。
事前告知でご紹介した通り、新極真会は2022年8月現在、世界103の国と地域に10万名の登録会員を有するフルコンタクト空手界最大規模の団体です。
本来4年周期で開催される世界ウエイト制大会は、2017年の前回大会以来、1年の延期を経て5年ぶりに開催されました。決戦の地・ポーランドには世界各国から強豪選手が集結し、盛り上がりは最高潮に。王者決定はもちろん、空手を通じた世界平和もテーマに掲げての開催となりました。
ここでは日本代表選手の活躍を中心に、大会の結果をお届けします。
手に汗握る熱戦の末、日本代表選手が全8階級中5階級で優勝を飾りました。目標の全階級制覇はなりませんでしたが、若手~中堅層の選手たちが金メダルをゲット。新世代の躍進を感じさせる結果となりました。
女子はリザーバーから日本代表に選出され、見事にチャンスを掴んだ宇都宮美咲選手(女子軽量級)、同年代の吉田優輝選手との決勝を制した冨村日花選手(女子中量級)、海外選手を決勝で破った石原凜々選手(女子軽重量級)が王座を手にしました。女子重量級で優勝をはたした、ブリジタ・グスタイタイテ選手の闘いも見事でした。宇都宮選手と冨村選手はまだ10代と、今後の成長が楽しみです。なお、先日の記事でご紹介した「高速パンチ女子大生」こと目代結菜選手(女子重量級)は3位入賞となりました。
男子は飯野駿選手(男子軽量級)と、吉澤穂高選手(男子中量級)の2名がチャンピオンの座をつかみました。じつはこのふたり、同じ道場で日々汗を流している盟友同志。年代的にも中堅であり、今後の日本を引っ張る存在になるかもしれません。優勝候補と目されていた入来建武選手(男子重量級)、後迫龍輝選手(男子中量級)は惜しくも優勝はなりませんでしたが、悔しさを次の闘いで爆発させてくれるでしょう。ジュラス・ソコロヴァス選手(男子軽重量級)、エヴェンタス・グザウスカス選手(男子重量級)も圧巻の強さで金メダルを手にしました。
今回の結果を胸に、選手たちは新たなステージへと進んでいくことでしょう。そして早くも来年には、体重無差別での世界大会も開催が決定しています。2023年10月14日~15日に、体重無差別級での世界一を決める「第13回全世界空手道選手権大会」が東京・東京体育館で開催されます。
フルコンタクト空手がアツいのはまだまだこれから! 闘いを経た日本代表選手の、今後の活躍にも期待が高まります。
文/森本雄大
写真/長谷川拓司
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