“やんちゃなダンサー”からグラドル&トレーナーへ。独自のキャリアのスタートとは?【谷まお莉#1】




魅力満点のボディで、グラビア界で活躍している谷まお莉さん。そんな彼女は2つのパーソナルトレーナー認定資格を保有し、本格派トレーナーとしても活動している。独自のキャリアを築いてきた彼女は、いったいどのような歩みで今日に至るのだろうか。ここでは全3回のインタビューで、これまでの歩みとトレーニングメソッドに迫っていく。第1回は、谷さんのキャリアの始まりについて聞いた。

学生時代はやんちゃ女子。社会人になって知った、フィットネスの魅力

――谷さんはグラビアとパーソナルトレーナーの両方で活躍されています。活動を始めたのは、どちらが先だったのでしょうか。

「トレーナーのほうが先でした。2020年の9月からジムに就職して、トレーナーの活動を始めました。グラビアは今年の2月頃に事務所に入ったので、まだ駆け出しです。今はトレーナー4、グラビア6くらいの割合で活動しています」

――トレーナーになろうと思ったきっかけは?

「ヨガのインストラクターをやっていた時期があったのですが、よりお客様個人に寄り添った指導がしたいと思って方向転換しました。ヨガはグループレッスンだったので、どうしても個人の願いを叶えてあげることが難しかったんです。パーソナルトレーナーは1対1なので、求めるものに合わせて指導を行なうことができます。お客様のニーズに合わせて一緒に進みたいと思い、パーソナルトレーナーになろうと思いました」

――ヨガのインストラクターもやられていたのですね。

「フィットネス業界への入り口はヨガでした。社会人初期はアパレル関係で働いていたのですが精神的に疲れてしまい、自分も癒されながら働きたいと思って、ヨガのインストラクターを始めました。そこから、最終的にパーソナルトレーナーに行きついた形です」

――紆余曲折があったのですね。

「そうなんです(笑)。アパレルは業務的には好きだったんですけど、ある時店長でもないのに、経営が悪い店舗に行って救済してほしいと頼まれて、異動を命じられたんです。そういうストレスが積み重なって、耐えられずに辞めてしまいました」

――そこからヨガインストラクターの道が拓けたわけですから、ある意味転機ですよね。

「そうですね。ヨガを教え始めて気持ちにゆとりができましたし、人間的にも丸くなったと思います。ヨガの経験がなければ、トレーナーの自分はいないわけなので、全部がつながったなと思います」

――学生の頃は、何かスポーツをやっていましたか。

「小学校から高校までずっとダンスをやっていて、本気でプロやインストラクターになりたいと思っていました。学校生活では、割とやんちゃしていましたね(笑)。ダンスを辞めてしまったのも、高2の時に原付でケガをしてしまったからです。これもある意味転期でした」

――ダンサーの道は断たれてしまいましたが、トレーナー資格を2つも取得するなど、新しい道を極めていきましたね。

「はい。お客様のためになりたい一心でした。ジムで働いていた時に、ニーズが本当にそれぞれなことを痛感したので。痩せたい、筋肉をつけてバルクアップしたい、腰痛を治したい、スポーツのパフォーマンスを高めたい……。そういう方のニーズに合わせようと思うと、全然知識が足りなかったんです。自分の指導の幅を広げたいと思い、深く学んでいきました」

――トレーナーになる以前、筋トレの経験はあったのでしょうか。

「まったくなかったです(笑)。なので、最初にやった時はすごくきつかったですね。ウエイトトレーニングはヨガや自重トレとは負荷が段違いで、自分との闘いという感覚でした。エクササイズというくくりでも、ヨガはあまり自分と闘わないですよね。トレーニングは自分と向き合って体をつくるので、そのあたりのギャップは感じました」

――筋トレを始めてよかったことは?

「ヨガをやっていた時とは、かなり体型が変わったと思います。スタイルにメリハリがつきましたね。バストやお尻が大きくなって、グラマラス寄りの体型になれたと思います。元から細かったわけではないですが、外国人女性みたいなボディになりたいと思って、意識して変えていきました」

(第2回へ続く)

取材・文/森本雄大
写真/シュー・ハヤシ


谷まお莉(たに・まおり)
グラビアアイドル兼パーソナルトレーナー(NSCA、NASM認定資格保有)。元・ヨガインストラクター。2021年にはBEST BODY JAPANに出場し、磨いた体を見せることの魅力を実感。その後、自分のスタイルを活かし、グラビアアイドルへの転身を決意した。現在はグラビアアイドルとパーソナルトレーナーの活動を両立させている。