ジム通いが恥ずかしい……。気にしているのは自分だけ!【ダンシーあずさのボディメイク入門#3】




VITUP! でお届けしてきたダンシーあずささんのインタビューでは、彼女の歩みやトレーニングを通じての変化について迫りました。ここでは、そんなダンシーさんの具体的なトレーニングや食事のメソッドを聞きつつ、筋トレ初心者に向けたメッセージをお届けします。最終回となる今回は、初心者のジムデビューに向けての心構えについて。

周囲を気にせず、目標設定は低めに

――まずはトレーニングから入ることで、食事にも興味を持つことができると前回伺いました。ジムに通うのが近道だと思いますが、その足が重い方も多いと思います。

「周りの目が気になってしまったり、トレーニングのきつさが目についてしまうこともあると思います。ただ、意外と一歩踏み出してしまえば問題なかったというのが、私の実体験です。何を着ていけばいいのか、マシンの使い方が間違っていたらみんなからどう思われるかな……とか。でも実際は、ジムに行ったらみんな自分のことしか見ていないんですよ」

――そこは意外と、大きな問題ではないということですね。

「今思うと些細なことでした。たとえば男性ならガリガリな自分がベンチプレスをしていて、隣にゴリゴリのマッチョが来たら恥ずかしいと思うかもしれないですけど、ゴリゴリのマッチョもみんな元は細かったんです。がんばれという気持ちで見ていると思うし、逆にそういう人を見ると応援したくなると思います。本当に気にしているのは自分だけなんですよね。その壁をみなさんには打ち破ってもらいたいです」

――ジム通いを始めることができたら、継続するコツはありますか。

「とにかく無理をしないことだと思います。今日は気分が乗らないけど、無理してトレーニングして……。というような質の悪い筋トレをするくらいだったら、自分が楽しめることをしたほうがいいというのが私のスタンスです。トレーニング以外で今日を楽しみたいのであれば、別のことをやって切り替える。気持ちを切り替えると翌日のトレーニングがすごく楽しみになって、早くトレーニングしたいなという気持ちになることができます」

――自分に課すハードルを低くすれば、成功体験を積みやすくなりますよね。

「本当にその通りです。バリバリの競技者のトレーニング内容を、初心者の方がいきなり目指しても絶対に続かないです。最初は週に2回でいいんですよ。自分に合った目標を立てて、それをしっかりクリアしていけるといいですね」

――ダンシーさん自身も、週に2回は必ずオフをつくるなど、取り組んでいると思います。

「人から見たらストイックかもしれないですが、抜くところはしっかり抜くようにしています。初心者ほど筋トレのストイックな側面に目に行きがちですが、そこは違うということを伝えたいですね。自分なりのペースで継続することが一番大事なので、初心者の方こそ気を張らず、トレーニングを楽しんでほしいと思います」


ダンシーあずさ
1990年5月11日生まれ。大学卒業後、2015年にスペインへの留学を機にトレーニングを始め、2017年からはビキニフィットネスに挑戦する。選手としてトップ戦線を走りつつ、現在はパーソナルトレーナー、ポージングコーチとしても活動中。
【主な戦績】
<2018~2022年>
オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス ビキニフィットネス163cm以下級 優勝
<2019・2021・2022年>
JBBF FITNESS JAPAN GRAND CHAMPIONSHIPS ビキニフィットネス 2位
<2022年>
IFBB世界フィットネス選手権 ビキニ 160 cm以下級 3位